第153回酔いどれ句会清記表
今回は55句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
酒多良福
1秋十勝爺集まりて声高し(じじ)
2歴史ある学舎の道に銀杏散る
3雲流る高さ目指すや月の暈
4秋時雨空転響く旧電車 ※ふるでんしゃ
5コストコか熊穴に入る前に街
6鮮やかに泣きたくなるよな紅葉かな
7霏霏として初雪旧友と朝餉かな
8雪よ降れ早くふれふれ除雪したい
9諦めたはずのV字を空に見る
10新聞の冷たき朝にくしゃみする
11ソロキャンプ燻煙高く鮭香る
12玉あられ追いまわされし人が散り
13俺よりも目立つ選手よ出てこいや
14雨毎に冬階段を下り落ち
15大声の者に届かぬ小さき声
16凩に小さき声がかき消され
17イチョウ並木元カノの声空耳か
18旧友の新米受けし袋立つ
19大根引き二股笑う声重ね
20冬麗や鷲?鷹?隼?どれかしら?
21除雪なんかホントは嫌いと心の声
22詩ごころを探す色なき風の街
23新酒酌む懐かしき声旧き友
24秋声や禍福がそっと忍び寄る
25セネガル人が逮捕さるるや秋の声
26孫帰り声なき家の寒さかな
27「007」のテレビCM大根干す ※だいこ
28拡声器秋の窓辺を遠ざかり
29秋の濤ひと声絶へて砂鳴けり
30秋の薔薇ひと言多い伯母と叔母
31それぞれの主張を運ぶ拡声器
32血涙よ漆紅葉に降る雨よ
33大声の空疎に響く総選挙
34アメフラシ声が聞こえて傘を買う
35NGか腹から声を出さんかい
36雨音のいよいよ澄みて暮の秋
37声色を石破総理で真似たいな
38露霜を雪と見紛う山の朝
39久しくの再会祝う温め酒
40「まだいたの」母の強がり無花果や
41虫の声消えて街宣かまびすし
42ありました声帯模写という芸が
43焼き鶏の火照りを冷ます池に鴨
44「大菩薩峠」貸した区長から大根
45デイサービス楽しカーディガンは萌黄色
46星があり過ぎて星座が繋げない
47秋澄むや晴れ着に似合う紅引いて
48やはらかき月光を浴ぶ孤影かな
49笑い声孫の元気や息白し
50木枯らしに叩き落とされ雨に濡れ
51冬の虹湖より立ちぬ黙の声
52敬老会眼鏡ハンカチあと入れ歯
53虫の声諸行無常を囃し立て
54初時雨車窓に「バカ」と書きにけり
55ひゅうひゅうと凩の声吾の胸も
以上です。
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