第152回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2021年10月05日 00:12

いつもの句会が開催されました。
出席者は、高丘夕雨、湯児、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の6名、不在選句者は、山茶花、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游、戊瓶の7名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、53句が集まりました。

兼題は「秋刀魚」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多良福




20 友逝けりかくも色濃き紅葉かな  戊瓶


7 あまり仲よくないどうし秋刀魚食う  紅帽子


30 久闊を叙して箸割る秋刀魚かな  湯児


3 初孫のアルバム五冊父遺す  北留2号
51 橋の上待つ人が居り秋の雲  ニック・ジャガー
53 ストロボの白肌の産毛秋の雷  星潮


8 お散歩カーに園児七人ななかまど  鳴兎小吉
14 陽光にペディキュアを塗る秋テラス  山茶花
17 九・一一「醒めよ迷ひの夢さめよ」  鳴兎小吉
18 ぽっちゃりを褒めながら焼く吾の秋刀魚  山茶花
38 来し方を車窓に拾う秋の暮  泥游
41 痩せ秋刀魚銀箔の肌撫でてみる  酒多良福


1 石段の歩み落ち葉に追い越され  泥游
4 新しき鬼おろし器や秋刀魚焼く  高丘夕雨
13 二人とも杖を右手に萩の寺  鳴兎小吉
15 廃駅の時計刻めり秋思かな  高丘夕雨
19 斎場の秋仄暗き駐車場  ニック・ジャガー
24 なぜか小さきもの似合うオンコの実  湯児
25 怨めしや秋刀魚焼かれて目は白く  酒多良福
27 満月と二人ドライブ藻岩山  山茶花
28 なにもかも二度目の秋。慣れる不思議  湯児
29 我ひとり手酌の苦き秋刀魚かな  戊瓶
31 秋澄みて波止に静かな集魚灯  泥游
35 殿あぜん目黒の秋刀魚も高級魚  紅帽子
36 朝の秋嫁きし娘の化粧瓶*かたづきし  高丘夕雨
48 黙食す秋刀魚の骨に目を凝らし  酒多良福


2 店開く細き秋刀魚の温かさ  泥游
6 秋爽や瑠璃色の風吹く予感  鳴兎小吉
9 じゅうじゅうと秋刀魚奏でる夕餉待ち  戊瓶
10 中秋名月炭鉱と書きヤマと読む  北留2号
11 特売日やっと出会えた秋刀魚かな  戊瓶
16 人こそは実れるものや山粧う  戊瓶
22 一人去り二人去りする9月かな  ニック・ジャガー
26 行く秋や美人薄命Fall in love.  星潮
33 久々の秋刀魚値札に驚きぬ  泥游
34 カープファン総裁選で憂さ晴らし  紅帽子
37 満月じゃない名月を見てたとは  紅帽子
43 あゝ酢橘のような人と言われたい  湯児
46 大空を水揚げされて見た秋刀魚  鳴兎小吉
52 秋刀魚一尾手も箸も出ぬ五百円  星潮


5 秋刀魚焼く準備万端大漁待つ  星潮
12 虫の声闇夜を無駄にやぶにらみ  ニック・ジャガー
21 スズメバチ襲来数多の骸秋夕焼  北留2号
23 久々の秋刀魚嬉しや大漁旗  ニック・ジャガー
32 埋め尽くす群れからはぐれとんぼ飛ぶ  北留2号
39 サンマ焼く海にいたのは二年前  北留2号
40 此秋は手拍子のみの野球場  高丘夕雨
42 恵比寿岩素風に立ちて暮れ果つる  高丘夕雨
44 名月を待つ曇天の恨み酒  酒多良福
45 身に入むや男子は敢えて日陰選り  星潮
47 待望のサンマは何処海遙か  酒多良福
49 迷惑かそうじゃないのかいい迷惑  紅帽子
50 時知らぬ雪虫笑はれ秋うらら  湯児


以上です。

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