第150回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2021年08月03日 18:44

休業中のくにむらを借りて、いつもの句会が開催されました。
出席者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、北留2号、紅帽子、星潮、酒多良福の7名、不在選句者は、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、未定子、泥游、の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、酒多良福の11名で、48句が集まりました。

兼題は「端」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多良福




20 雲の峰中也に逢って退学めた奴※やめた  湯児


17 居残りと決めて郭の端居かな  高丘夕雨
41 雲眺め冷やしトマトや玉の汗  床雑巾


8 陰探し端へ端へと炎天下  酒多良福
32 昭和さへ遠き彼方へ草田男忌  星潮
44 蝉時雨ほんとうのこと隠しきる  鳴兎小吉


1 喜雨到る女相撲の幟旗  高丘夕雨
4 川床の端やせせらぎの音の心地良き※川床=ゆか、端=は、音=ね  星潮
9 冥界を我知り顔の青葉木菟 ※アオバズク  鳴兎小吉
14 アキアカネ福島の空に白球  湯児
22 初孫の口に桃寄せ夕端居  床雑巾
24 天塩川たゆたう先は天の川  ニック・ジャガー
25 世界の端っこに居ても暑い  北留2号
31 積丹の岬端碧き夏の海 ※こうたん  鳴兎小吉
39 合歓の花空気女の片えくぼ  高丘夕雨
47 紫陽花に隠れてひとり電話かけ  北留2号


13 右端の前の席には相内くん  紅帽子
18 生まれ死ぬ生きて死にゆく蝉時雨  鳴兎小吉
26 立秋や季節は玄き玄きへと※玄き=くろき  星潮
29 端居して月の速さで逃げ去る恋  高丘夕雨
40 釣られ買いし鰻の端をちびり食む  泥游
45 台所立ったまま飲む麦湯かな  山茶花


6 縄文人自身はそうは呼んでない  紅帽子
7 湯上がりのうなじに見惚れアイス溶け  床雑巾
10 淡き鉄路夢にニセコの秋を待つ  泥游
16 発端はリオの不吉なマリオから  紅帽子
19 祝日が手帳と違う夏を行く  泥游
23 白日傘ラベンダーより亜麻が好き  鳴兎小吉
28 レンジでチンされてるような暑さかな  ニック・ジャガー
34 枯れ苔や邪魔をせぬやう道の端  酒多良福
36 先端のAI技術秋を詠み  星潮
37 虫も我も光合成で生かされる  北留2号
43 暑い日は亀でも暑い甲羅脱ぐ  北留2号
46 端末の指図通りにする末端  酒多良福
48 クーラーの風に勝れる窓の風  泥游


2 お中元重さで中身推し量り  星潮
3 油照り踏めばカサカサ茶けし芝  酒多良福
5 歳の端も行かぬ娘の金滑板※スケートボード  湯児
11 サンダルの跡くっきりと素足かな  北留2号
12 夕焼けにカラスがキスし真っ赤っか  床雑巾
15 異常気象雨も暑さも極端に  ニック・ジャガー
21 道半ば真珠湾から次世紀へ  紅帽子
27 日盛りやギラギラ光るアスファルト  山茶花
30 画面端尾身さんよりも目立つ議員(ひと)  紅帽子
33 食欲は減らずTシャツ端の浮き  泥游
35 北の端海風運ぶ夏野かな  山茶花
38 夕端居吸血虫のほしいまま  高丘夕雨
42 薄端に香りの女王茉莉花や  床雑巾


以上です。




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