第148回酔いどれ句会報告
リモートなので、出席者は無し。不在選句者は、山茶花、床雑巾、林檎、湯児、鳴兎小吉、北留2号、星潮、ニック・ジャガー、紅帽子、錆爺、泥游、酒多良福の12名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、床雑巾、林檎、高丘夕雨、湯児、星潮、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の13名で、62句が集まりました。
兼題は「石」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
3 葉桜や碁石を磨く父の背 高丘夕雨
10父の日やリモートで知る昼の顔 戊瓶
41空よりも煌めく水面いざ田植え 床雑巾
5 六月は木漏れ日月と人の言う 北留2号
14海が見える猫昼寝する坂の町 紅帽子
17郭公よだって仕方ないじゃない 鳴兎小吉
20啄木の歌碑清めけり蝦夷の梅雨 星潮
23雨よ降れ軟石倉庫のかたつむり 北留2号
27薫風は海へ釜石石巻 鳴兎小吉
46やはらかき書け石を得て夏に入る 高丘夕雨
28入梅や苔青々と石灯籠 酒多良福
61陶枕や青白き下肢艶めかし 星潮
6 菜の花や空は青色雲は白 ニック・ジャガー
21五月雨に枝たわませてリラの花 酒多良福
22割烹着蕗刻む母細い指 床雑巾
30リラ冷えや手宮線敷く石畳 星潮
31靴の中石粒ひとつオリンピック 酒多良福
42若楓葉先に光る雨しずく ニック・ジャガー
47清新の牧場を親仔風薫る 高丘夕雨
49石拳の小さな丸み青時雨※いしけん 山茶花
51霊園に濡れ石匂う春驟雨 泥游
52二歳女児はパパが大好き花りんご 鳴兎小吉
53どくだみの白の真白や木下闇 湯児
58上着借りはにかみ歩くリラの夜 床雑巾
60ビール泡あふれて吸ったらマスクしてた ニック・ジャガー
2 石南花や無尽の〆の笑い声 高丘夕雨
4 石垣に根を張る草や梅雨の入り 酒多良福
15国民が捨て石なるや夏五輪 戊瓶
16すずらんをコップに活けてステイホーム 鳴兎小吉
19あいの風石造倉庫群を抜け 星潮
24リラ冷えやそぼふる雨の石地蔵 北留2号
26山椒の実枇杷と並びて市狭し 湯児
29美しき瑠璃鳥留まる若柏 林檎
33石の上に三日くらいじゃ駄目ですか 紅帽子
35石の上三年座れば痔になろう ニック・ジャガー
48薄衣遣らずの雨に棹さされ 高丘夕雨
54五月雨や隕石拾う旅出たし 湯児
56消灯も盛るツツジのほしいまま 酒多良福
59無花果も石榴も枇杷も生知らず 北留2号
1 留学の夢を語れぬ春惜しむ 泥游
7 生徒らの影なき並木に若葉風 泥游
8 石橋を叩いて渡ってたら怖い 紅帽子
9 石頭おじさんクラブIOC 紅帽子
11焼け石を水に入れ湯を沸かす知恵 紅帽子
12石流れ夏の夜の夢狂五輪 戊瓶
13参道の石静謐の密札幌祭 戊瓶
18梯子出し屁っ放り腰で剪定す 泥游
25九輪草樹下に一輪ひっそり閑 湯児
32晴れた朝仰ぎみれば八重桜 林檎
34解禁日ジンパ無き新緑の学庭 戊瓶
36リラの街石高道を越えた先※いしだかみち 山茶花
37石女を癒すゆうべの居待ち月 林檎
38学ランの襟たつ糸崎初夏の風 林檎
39石に顔園児らの声浅き夏 泥游
40夏川に一石投じ問うてみる 床雑巾
43梅雨寒や石の火のごと五輪の気 山茶花
44キアゲハや有珠噴石を鎮め舞ひ 床雑巾
45ザリガニを釣って静かな菖蒲園 湯児
50更衣自宅待機も終わりかな ニック・ジャガー
55皐月富士石垣苺摘みにけり 星潮
57ふと見ればすでに葉桜石巻 鳴兎小吉
62五月雨打たれて散りぬ石榴花 林檎
以上です。
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