第148回酔いどれ句会清記表
今回は62句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は昨年5月以来のリモート句会です。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
6/7(月)19時には、パソコンの前に集合です。
良福
1 留学の夢を語れぬ春惜しむ
2 石南花や無尽の〆の笑い声
3 葉桜や碁石を磨く父の背
4 石垣に根を張る草や梅雨の入り
5 六月は木漏れ日月と人の言う
6 菜の花や空は青色雲は白
7 生徒らの影なき並木に若葉風
8 石橋を叩いて渡ってたら怖い
9 石頭おじさんクラブIOC
10父の日やリモートで知る昼の顔
11焼け石を水に入れ湯を沸かす知恵
12石流れ夏の夜の夢狂五輪
13参道の石静謐の密札幌祭
14海が見える猫昼寝する坂の町
15国民が捨て石なるや夏五輪
16すずらんをコップに活けてステイホーム
17郭公よだって仕方ないじゃない
18梯子出し屁っ放り腰で剪定す
19あいの風石造倉庫群を抜け
20啄木の歌碑清めけり蝦夷の梅雨
21五月雨に枝たわませてリラの花
22割烹着蕗刻む母細い指
23雨よ降れ軟石倉庫のかたつむり
24リラ冷えやそぼふる雨の石地蔵
25九輪草樹下に一輪ひっそり閑
26山椒の実枇杷と並びて市狭し
27薫風は海へ釜石石巻
28入梅や苔青々と石灯籠
29美しき瑠璃鳥留まる若柏
30リラ冷えや手宮線敷く石畳
31靴の中石粒ひとつオリンピック
32晴れた朝仰ぎみれば八重桜
33石の上に三日くらいじゃ駄目ですか
34解禁日ジンパ無き新緑の学庭
35石の上三年座れば痔になろう
36リラの街石高道を越えた先※いしだかみち
37石女を癒すゆうべの居待ち月
38学ランの襟たつ糸崎初夏の風
39石に顔園児らの声浅き夏
40夏川に一石投じ問うてみる
41空よりも煌めく水面いざ田植え
42若楓葉先に光る雨しずく
43梅雨寒や石の火のごと五輪の気
44キアゲハや有珠噴石を鎮め舞ひ
45ザリガニを釣って静かな菖蒲園
46やはらかき書け石を得て夏に入る
47清新の牧場を親仔風薫る
48薄衣遣らずの雨に棹さされ
49石拳の小さな丸み青時雨※いしけん
50更衣自宅待機も終わりかな
51霊園に濡れ石匂う春驟雨
52二歳女児はパパが大好き花りんご
53どくだみの白の真白や木下闇
54五月雨や隕石拾う旅出たし
55皐月富士石垣苺摘みにけり
56消灯も盛るツツジのほしいまま
57ふと見ればすでに葉桜石巻
58上着借りはにかみ歩くリラの夜
59無花果も石榴も枇杷も生知らず
60ビール泡あふれて吸ったらマスクしてた
61陶枕や青白き下肢艶めかし
62五月雨打たれて散りぬ石榴花
以上です。
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