第144回酔いどれ句会清記表
選句をお願いします。
今回は53句あります。7句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
良福
1 ときとして九九も曖昧凍戻る
2 九分どおり仕上げたあとにあっあれが
3 雪大根ぽん酒と食す甘みかな
4 居残りのだるまストーブ九九練習
5 球正月ナインの心君知るや
6 封切りの箱入り酒や初昔
7 一一九ニが鎌倉幕府ちゃうなんて
8 九の段は九九八十一ひとつだけ
9 この九冬身を低くして過ごしおり
10 猫柳喧嘩のあとの帰り道
11 鉄道員のような雪降るしじまかな(ぽっぽや)
12 銀山猿子の眼ナナカマドの実 ※ギンザンマシコ
13 白き屋根の海暮れ行く革命9
14 九字切らんコロナ禍猛き寒の入
15 財布軽し二月生まれの彼女多数
16 生きてゐる雄叫ぶ雪の露天風呂
17 薄氷や祈りを乗せて釧路川
18 第九の調べよく晴れた冬の日に
19 見ることは時渡すこと大晦日
20 日脚伸ぶ猫の早起き苦にならず
21 九を点じ流行り病や丸儲け
22 マント干す北八西九にありし寮
23 枯枝や綿雪乗せて咲くがごと
24 初搾り寒九の水のまっすぐに
25 年明けの第九気抜けたビールだね
26 先駆者の訃報誓う四十九日
27 凛とした寒グラデーションの朝焼け
28 原子番号九番はフッ素厄落
29 ここにある俺の人生九十九折(つずらおり)
30 着ぶくれて三国天六谷九へ
31 テレワークの夫送り出す女正月
32 朝焼けの手稲に沈む凍れ月
33 特大の氷柱叩いて陽の眩し
34 九分九厘、九割以上欠けており
35 巣籠れば街灯恋しいまたおでん
36 ストーブを前に足踏み手をこすり
37 雪をはね九両編成最果てへ
38 生まれたる仔鹿のごとく氷道
39 鳴き交わす烏マイナス九度の夜
40 九の字が苦の字に見える句作かな
41 大晦日客なき店に聴く第九
42 大寒の街に無音のとばり降り
43 九龍の活劇夢見仔栗鼠跳ぶ
44 九の段を終えて晴れ晴れクラス替え
45 悴むは心なき日常か
46 キュキュと鳴く踏む雪の声凍る息
47 老犬の歩幅小さき寒夜かな
48 寒雷はホワイトアウトの号砲
49 雪おんな九十九髪にて深情け
50 かじかんだこの指に息吹きかけて
51 脳味噌をぶっ飛ばしたい洟をかむ
52 紅梅を追う白梅に寒もどり
53 雪かきの汗に満たされ寒ビール
以上です。
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