第137回酔いどれ句会報告
出席者は、床雑巾、高丘夕雨、北留2号、紅帽子、酒多良福の5名、不在選句者は、林檎、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游の7名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の9名で、40句が集まりました。
兼題は「傘」、または自由題です。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
28 半ズボン孫と張り合う脚の傷 ニック・ジャガー
38 向日葵や陽はどちらかと迷いけり 酒多良福
25 傘を干す土間大輪の花畑 酒多良福
10 傘持たずええいままよの夏衣 高丘夕雨
21 夕顔や静かにひらく傘のごと 山茶花
6 なぜ四人もいるのだろう傘の内 紅帽子
32 夏至の夕不意の暗さや雲憎し 泥游
5 蝦夷仙入の「じょっぴんかけたか」自粛の夜 鳴兎小吉
13 傘を打つ変拍子うねるノイズ 酒多良福
22 まっいいか相合傘の密二人 紅帽子
27 佇めば樹々のさざめき夏至の森 湯児
29 傘回す映画懐かし氷売り 高丘夕雨
2 天気雨日傘くるくる愛蘭土※アイルランド 湯児
7 日傘さす刺繍マスクの麗夫人 鳴兎小吉
8 通学路傘の幅だけディスタンス 北留2号
11 つむじ風空飛ぶ傘とレジ袋 酒多良福
14 クワガタのヘラクレスに似る朝湯かな 湯児
18 夏雲やマスクは酸っぱくなりにけり ニック・ジャガー
19 傘がないコンビニで買う詩にならぬ 紅帽子
20 行く春よ後ろ姿の昏れてゆく 湯児
34 鉄傘に響く打球とキャッチ音 紅帽子
37 万緑やアイヌ・コタンの遺跡群 鳴兎小吉
39 夕立ちや傘無き者を庇う木々 酒多良福
40 漠漠の残光集む砂日傘 高丘夕雨
4 客座は疎なれど入神夏舞台 泥游
9 雨上がる置き傘ばかりがまた増える 北留2号
15 ハシブトに襲われ逃げる夏日かな 鳴兎小吉
23 無惨やな乳母日傘の成れの果て 高丘夕雨
31 夏の朝子らの戻りし通学路 ニック・ジャガー
35 ラベンダー畑の中へ白日傘 鳴兎小吉
1 ガスマスク塩素目に沁む職場かな ニック・ジャガー
3 五月雨傘傾け望む街霞む 泥游
12 ほんまかいコロナに効くてアマエビが 紅帽子
16 夏マスクてふもの外す一服よ 高丘夕雨
17 梅雨寒し若き雨傘躙られて ※にじられて 泥游
24 紫陽花と呼び合うごとき青き傘 ニック・ジャガー
26 傘の花咲いて土曜の午後は過ぎ 北留2号
30 照れるほど迎えてくれし野の花よ 湯児
33 濡れ光るラベンダーと小さな傘 泥游
36 人海を泳ぐコロナに初夏の風 山茶花
以上です。
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