第137回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2020年07月07日 17:27

昨日、いつもの句会がこじんまりと開催されました。

出席者は、床雑巾、高丘夕雨、北留2号、紅帽子、酒多良福の5名、不在選句者は、林檎、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游の7名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、泥游、酒多良福の9名で、40句が集まりました。

兼題は「傘」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくね


酒多良福



28 半ズボン孫と張り合う脚の傷  ニック・ジャガー


38 向日葵や陽はどちらかと迷いけり  酒多良福


25 傘を干す土間大輪の花畑  酒多良福


10 傘持たずええいままよの夏衣  高丘夕雨
21 夕顔や静かにひらく傘のごと  山茶花


6 なぜ四人もいるのだろう傘の内  紅帽子
32 夏至の夕不意の暗さや雲憎し  泥游


5 蝦夷仙入の「じょっぴんかけたか」自粛の夜  鳴兎小吉
13 傘を打つ変拍子うねるノイズ  酒多良福
22 まっいいか相合傘の密二人  紅帽子
27 佇めば樹々のさざめき夏至の森  湯児
29 傘回す映画懐かし氷売り  高丘夕雨


2 天気雨日傘くるくる愛蘭土※アイルランド  湯児
7 日傘さす刺繍マスクの麗夫人  鳴兎小吉
8 通学路傘の幅だけディスタンス  北留2号
11 つむじ風空飛ぶ傘とレジ袋  酒多良福
14 クワガタのヘラクレスに似る朝湯かな  湯児
18 夏雲やマスクは酸っぱくなりにけり  ニック・ジャガー
19 傘がないコンビニで買う詩にならぬ  紅帽子
20 行く春よ後ろ姿の昏れてゆく  湯児
34 鉄傘に響く打球とキャッチ音  紅帽子
37 万緑やアイヌ・コタンの遺跡群  鳴兎小吉
39 夕立ちや傘無き者を庇う木々  酒多良福
40 漠漠の残光集む砂日傘  高丘夕雨


4 客座は疎なれど入神夏舞台  泥游
9 雨上がる置き傘ばかりがまた増える  北留2号
15 ハシブトに襲われ逃げる夏日かな  鳴兎小吉
23 無惨やな乳母日傘の成れの果て  高丘夕雨
31 夏の朝子らの戻りし通学路  ニック・ジャガー
35 ラベンダー畑の中へ白日傘  鳴兎小吉


1 ガスマスク塩素目に沁む職場かな  ニック・ジャガー
3 五月雨傘傾け望む街霞む  泥游
12 ほんまかいコロナに効くてアマエビが  紅帽子
16 夏マスクてふもの外す一服よ  高丘夕雨
17 梅雨寒し若き雨傘躙られて ※にじられて  泥游
24 紫陽花と呼び合うごとき青き傘  ニック・ジャガー
26 傘の花咲いて土曜の午後は過ぎ  北留2号
30 照れるほど迎えてくれし野の花よ  湯児
33 濡れ光るラベンダーと小さな傘  泥游
36 人海を泳ぐコロナに初夏の風  山茶花


以上です。


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