第131回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2020年01月07日 17:52

1月6日、世間では仕事始めですね。
くにむら俳壇も同様です。

出席者は、山茶花、高丘夕雨、床雑巾、湯児、北留2号、紅帽子、実桜、錆爺、泥游、酒多良福の10名、不在選句者は、ニック・ジャガー、鳴兎小吉、未定子、戊瓶の4名でした。

一人当たり8句選んでいます。

出句者は、山茶花、床雑巾、高丘夕雨、林檎、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、実桜、泥游、酒多良福の12名で、56句が集まりました。

兼題は「音」、または自由題でした。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



寒昴井戸掘る人と共にあれ   高丘夕雨


降る雪や父の語りし祖父のこと   高丘夕雨


元旦や日めくり破る音高し   紅帽子


雪降りの音無き音を聴いている  ニック・ジャガー


吹雪やみ心音耳に我が子寝る   床雑巾


煩悩が騒音にする除夜の鐘   酒多良福
十二支を一巡りして寝正月   実桜
冬青空キャッチボールの捕球音  鳴兎小吉


極月を千々に切り裂くサキソフォン  高丘夕雨
月冴ゆる風の音の口笛のごと   山茶花
裏声の声色受けし忘年会   湯児
冬鴉風に飛ばされて遊ぶ   実桜
初春や音楽のある平和な世   山茶花
雪しんしん音絶えし夜の垂り雪 ※しずりゆき  鳴兎小吉
仄暗き朝の極楽冬至の湯  ニック・ジャガー
ガタンゴト凍鶴いづこ湿原号   床雑巾


にぎにぎと願いの行列初詣  ニック・ジャガー
そろそろとからめ赤面掘りごたつ  床雑巾
沈黙の音凍る街人触れず   泥游
フキノトウ凍てて新年土の中   湯児
静寂の音が満ち満ちて雪の降る  実桜
除夜の鐘人はつながり生きている  北留2号
凍空や巨漢相撃つタックル音   鳴兎小吉
冬の月あだ名で呼び合う仲になり  山茶花
年迎ふ雅楽の響きそこここに   山茶花
初笑いいぶりがっこの自慢かな   湯児
鈴の音を大きく長く年始め※りん  酒多良福
除夜の音が微かに響く街外れ   泥游


美しく青きドナウと年迎ふ   床雑巾
音盤をひっくり返せば雪催  高丘夕雨
朝っぱらから飲んでいるおせちだし  紅帽子
薄氷を踏む音やっぱ怖いかも   紅帽子
除夜の鐘あえかに亙る北の街   実桜
麗しき雪雲おわす北の空  ニック・ジャガー
Aの音高まり止まりジルベスター  泥游
年越しの路地に足音たててみる  酒多良福
そういえば独楽回しうまかった父  紅帽子
見えるものすべてがおかし幼き目  ニック・ジャガー
寂しさや猫の擬音を寒空に  泥游
悴みて遣り過ごしけり着信音  高丘夕雨
風の音寝枕で聞く初日かな   林檎
雪狂ふ夜は風音のシンフォニー ※よはかざおとの  鳴兎小吉
無頼派に食はせたかりき石狩鍋  湯児


我が干支の二度目の年の果てにけり  鳴兎小吉
年越えて忍び寄る音に耳澄ます  北留2号
くつくつとポトフ待つ音新年会   湯児
弱音吐く暇ありゃ働け十二月   実桜
カラオケの音量下げて年忘れ  北留2号
オルガンの音に包まれ聖夜かな  北留2号
サクサクとジョガーの足音年始道  酒多良福
そこもここも大掃除からの寝正月  酒多良福
冬深し酒を温め湯に浸かり   山茶花
神鈴や邪を払いたもう力込め   床雑巾
凍れ坂下るが如く攻撃す ※しばれざか 泥游
街の灯の揺らぎ無音が奏でる調べ  北留2号
まさかねえ音威子府でまずい蕎麦  紅帽子

以上です。
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