第129回酔いどれ句会清記表

BBQくにむら

2019年11月03日 03:02

南アフリカは見事な力技で、イングランドをくだしました。すごい。

あ、関係のないことを書いてしまいました。



月曜日は祝日ですが、いつもの句会は平然と開催されます。
いつものように泥游さんに清記表を作ってもらいました。加えて、錆爺さんと紅帽子さんにも、事務局業務にご協力いただいております。感謝します。


不在選句をお願いします。


今回は63句あります。8句選んでください。
句会同人の方に限らせていただきます。

選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。

良福


1 雨毎に冷えて雪待つ北の街
2 冬支度タイヤ転がし汗にじむ
3 庭仕事そっと見ている露の玉
4 秋風に酷暑を思う今更に
5 木枯しやグラスの肌に露は無く
6 雪虫ば見て3週間まだふらね
7 露の夜や手繰り寄せたる夢の後
8 終演か秋雲の下博多かな
9 露のしずく落ちた宇宙がひとつなくなった
10 カラスミを一気食いするゲート前

11 天高し仏道無上誓願成 ※せいがんじょう
12 電脳板にてみな露出癖なりこの夜長
13 駅置きの露けしサドルに立ちて乗る
14 波のみが寄せてをり襟裳百人浜
15 秋雨や大鷽洗う天満宮
16 青空に栗の実爆ぜて子等笑う
17 カラカラと追い抜いてゆく落ち葉かな
18 頑張って夜更かししても10時頃
19 窓の露夜長の薬罐白湯の味
20 椎茸やひだに滲み出る旨し露

21 身の丈に合わぬ大臣次々と
22 新譜出たバッハ東京受難曲
23 冲獲りの鮭しみじみと皮旨し
24 ブラックホールを孕みて光る露の玉
25 二十日月酔い酔いの道城下町
26 被災者にすまぬが今日の柿うまし
27 信号待ち紅葉見入りクラクション
28 その御代に甘露はありや即位礼
29 秋晴れに被災地思う悔しさよ
30 菊花露浮かべて果ての枯れ野かな

31 下校道落ち葉も子どもも舞い上がる
32 夕暮れの銀杏の黄色やはらかき
33 肌寒く露輝けり朝の窓
34 スクラムにたちのぼる湯気時雨かな
35 露の世に己の欲の深きこと
36 結露せし風呂の鏡にバカの文字
37 金木犀来た道行けど道は逸れ
38 蟲沸いて綿舞う冬の露払い
39 秋風や十勝小麦の黄金海
40 瞑想が迷走やがて妄想し

41 露の世に星の在処を確かめて
42 一滴は濁流となり袖の露
43 とぼとぼと落ち葉の群に追い越され
44 紅葉のバス停にひとりスマホ鳴る
45 最後部バス独り占め秋の旅
46 生イクラ浸透圧の自在かな
47 けむり立つ雪虫数トン浮遊中
48 白露降る負けるもんかと落ち葉踏み
49 紅葉かつ散る名刹の写経会
50 露天風呂空にVの字雁の声

51 雪虫だああやっぱり雪虫だ
52 小春日や玉露ニ煎目三煎目
53 秋に入る夜露の庭に始業ベル
54 小春日や色づく街に帽の露
55 露霜を恐れ大根抜き尻もち
56 秋の暮れ灯りをつけずないてみる
57 夕ざりてなお紅き蔦露けしや
58 露けしや煩悩無尽誓願断 ※せいがんだん
59 雲の下独り穂高の雪化粧
60 山薄毛となりて雪近し

61 ひとり酒紫蘇の実しごき香をアテに
62 朝露を拭えば空は旅日和
63 一番うまくなさそな林檎切る美味し

以上です。
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