第117回酔いどれ句会報告
札幌市内は落ち葉が増えました。晩秋です。
そんな季節にふさわしく、昨日、ひっそりと例の句会が開催されました。
出席者は、山茶花、林檎、水得魚、北留2号、実桜、泥游、酒多良福の7名、不在選句者は、湯児、ニック・ジャガー、紅帽子、未定子、錆爺の5名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、山茶花、林檎、水得魚、床雑巾、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、実桜、泥游、酒多良福の11名で、50句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
いまさら悪女ルージュ引く母九十四 湯児
悪いけど行くよと秋は去りにけり 酒多良福
秋鯖や雨を理由に暖簾押す 林檎
行く秋や白き夕暮れ痩せた月 山茶花
腹黒い奴は悪かと秋刀魚問う 北留2号
秋雨の悪戯街に虹の橋 ニック・ジャガー
傘を打つ雨音忙し冬支度 ※せわし 酒多良福
落ち葉踏み見上げる空の広さかな 酒多良福
カワイイって店主からかう悪女たち 紅帽子
幾千の墓石の上に夕紅葉 泥游
独り咲き独り散りけむ実家の萩 ※さと 湯児
締め切り日いつもながらの悪あがき 紅帽子
旨い酒あるどうしようジム休む 紅帽子
八剣山悪路の先の蔦紅葉 山茶花
旅終えて胸にとまりし赤トンボ 北留2号
孫帰りため息一つ星月夜 ニック・ジャガー
秋の渓川音我が身の悪を溶く ※たに 泥游
前山のすぐ向こうには雪景色 ニック・ジャガー
木の実降る日の終わりなきレクイエム 山茶花
木枯らしを悪者にして顔しかめ 酒多良福
桜紅葉悪路隠せと散り急ぐ 床雑巾
ABBA響く運動会に子等まばら 湯児
「さて」と次のニュースへ仮設の夜寒かな 湯児
終電の窓に下弦の月も揺れ 紅帽子
秋雨に花赤重しななかまど 林檎
秋の暮手書き凛々しき券届く 泥游
「悪しからず」友への筆擱く氷雨かな 湯児
秋愁や悪女の涙流る夜 山茶花
ちょぼちょぼにまあ勝ちゃいいか広島カープ 紅帽子
秋暮れて水琴窟に耳澄ます 北留2号
悪代官灯火親しむ袖の餅 林檎
悪辣な氷雨の夜のちろり酒 実桜
悪代官に仕切られ食べる鍋も好し 北留2号
悪の華紅灯街のケモノ耳 実桜
救われたい呟き歩く秋遍路 林檎
凛とした佇まひなる桐一葉 山茶花
悪しざまな言葉にスマホ裏返し 酒多良福
ハズレにも当りあり星の輝けり 北留2号
食中毒悪阻無き身の嘔吐かな ※つわり 実桜
悪びれず大胆不敵青二才 水得魚
悪寒すら忽ち解決ひれ酒 水得魚
八咫烏おつかい忘れて秋饅頭 林檎
秋晴れだ今日はここまで昼休み 泥游
悪心を血肉と成してボタン鍋 実桜
悪しきもの我が心こそこれ如何に 水得魚
嫌悪感抱きながらも惹かれ合ひ 水得魚
天鵞絨の薔薇小春日に微笑むや ※びろーど 実桜
ハロウィーン悪魔となりし者もあり 泥游
悪天明け倒木くぐり秋登山 床雑巾
悪餓鬼の如き微笑みタチアオイ 水得魚
以上です。
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