第115回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2018年09月04日 18:25

昨日、例の句会がこじんまりと開催されました。兼題は「化」、または自由題です。


久しぶりに、紙の清記表は手書きでした。
出席者は、林檎、水得魚、湯児、北留2号、紅帽子、酒多良福の6名、不在選句者は、床雑巾、未定子、泥游の3名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、林檎、水得魚、湯児、北留2号、紅帽子、泥游、酒多良福の8名で、38句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



湿り気に木肌撫でられ苔新た    林檎


月あかり古き詩集を紐解きて    紅帽子


この一球滴る汗も拭わずに     紅帽子
揚羽蝶逢うたび想ふ化身かな    水得魚
ぽっかりと夢のいた場所駐車場    北留2号
鏡越し化粧の君に団扇向け    酒多良福
夏の果落日包む雲の色     山茶花
八月の初雪眺む鳴き兎     紅帽子
色褪せた紫陽花手折る朝化粧   林檎


時静か衣摺れのみが風の盆    林檎
夜の秋聞くとはなしに聞く会話    山茶花
浴衣映え(ばえ)花火大会薄化粧    水得魚
月の夜 冷酒はららご分け合いて    林檎
夏終わる化け物の笑む甲子園    山茶花
こんなにも誤魔化す国に生まれけり   北留2号
早世や化けておいでと待つ夜長    酒多良福
風避けて君の眼鏡に赤とんぼ    酒多良福
脊柱間狭窄足のしびれにも慣れて秋   北留2号


雨だれに静かにしみ入る蝉の声    泥游
秋雨に霞む家家新しく     泥游
時化去って海霧籠む浜に昆布拾う※しけ・ガス・こむ・こぶ   湯児
空の顔芸術の如(ごと)七変化    水得魚
高齢化少子化どうにかならないか    酒多良福
大花火を見て来たという友と飲む    湯児
昼寝覚め鳥の響きに驚きぬ     泥游
嘴の黄色い秋刀魚なあ秋刀魚     湯児
終盤は方程式ならぬ化学式     北留2号
風涼し文化会館写真展     泥游
黒スーツ慣れぬヒールがつらい夏   北留2号
奇遇なり化学反応人と人     水得魚
焦げ醤油ソースも香る盆の宵    酒多良福
自動化の波に抗い立ち止まり    水得魚
花咲蟹小ぶりかずしりと内子満つ    湯児


五時からを今日も守って生ビール   紅帽子
夏過ぎて西空光る蛍かな      林檎
実り待つ柿や葡萄やラ・フランス    泥游
BBQの名残りの化けて夏カレー    湯児
君もかいモルでコケたぜ化学Ⅰ    紅帽子

以上です。
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