第114回酔いどれ句会清記表
すこし涼しくなって、ほっとしますね。数日前は寝苦しくて保冷剤を首に巻いて寝ていました。
いつものとおり、泥游さんに清記表を作ってもらいました。
不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は48句あります。
7句選んでください。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
良福
1 伝い歩きの児の瞳にも緑雨
2 桑園の桑の実甘し惜敗の朝
3 娘らよこの国の夏なに思う
4 祈るとき確かに満ちる光かな
5 また一つ星流れては祈る夏
6 緑蔭の風を枕に午睡かな
7 夕焼けや山並みの紺とりどりに
8 夏草を刈り整えて祈りの日
9 炎天や隠れ祈りし天主堂
10 アスファルト短き陰を踏みしめて
11 横たふて天空近きお花畑 ※おはなばた
12 G線上誰弾く城下梅雨明ける
13 キオスクのあるべき場所を振り返り
14 夏十勝祈り通じて大逆転
15 蝉の声静かに響き会議場
16 祈りとは我が心知る滑走路
17 旅人は祈りびとなり港街
18 祈るより拝む夏叢の道祖神
19 祈りつつ川のせせらぎ眺めをり
20 命あれただ祈る日の蟬時雨
21 細き窓遥か花火の鳴り響く
22 蒼蒼と盛夏の命祈りあり ※あおあお
23 灼熱の夜を照らすか夏日星
24 祈願終ふ伽藍の庭を黒揚羽
25 ガス抜きというヨガポーズ緊張す
26 少年の指差す彼方夏燕
27 犬蓼がごはんだった日の夕暮れ
28 キーパーの祈りを弾く油照り
29 反戦の祈り蝕む嘘と無知
30 夜澄みてトラツグミ啼き月沈む
31 双子して蜘蛛の巣越しのにらめっこ
32 夏息吹火球に焼かれ炭となり
33 祈られて道開かるる旅路かな
34 過ちは繰り返さぬと祈る夏
35 満月に硬くて刺さる光あり
36 あるほどの水で満たせよ原爆忌
37 繻子締めてをどりは祈り阿波の国
38 潔く点が足りなきゃ二浪しろ
39 中庭に子らの声あり初鰹
40 七夕の短冊あふれ出る祈り
41 颶風去り空洗われて月浮かぶ
42 夏の夜の九回裏の祈りかな
43 民祈る心新たに原爆忌
44 五月雨や八大龍王祈る人無し
45 広電651走り続けよ祈りあれ
46 初浴衣少しオトナの振りをする
47 雲ひと刷毛乙女の遺珠を乗せて吹け ※いしゅ
48 祈ろうか祈るまい夏の忠魂碑
以上です。
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