第112回酔いどれ句会清記表
いつものとおり、泥游さんに清記表を作ってもらいました。
不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は50句あります。
7句選んでください。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
良福
1 藤重ね身八つ口から淡き肌
2 黄鶲の窓を叩きて飛び去れり ※きびたき
3 行く春やあの日と同じ細き月
4 雲湧いて散歩切り上げ昼ビール
5 鷹の巣で揉まれし鶴の恩返し
6 恋人の聖地の鐘や雲の峰
7 梅雨空を抜けて雲海空の旅
8 星の散る湖面を揺らす寮歌かな
9 面影の雲の彼方へ去りにけり
10 春の雲抜けて銀翼輝けり
11 雲海に浮かぶ我が身の旅日記
12 散ったはずの葉桜から花吹雪
13 リラ咲けり野人集いし湖畔宿
14 ライラックまつりいつから大袈裟に
15 ただ眺む光るポプラと春の雲
16 山々を圧するごとし積乱雲
17 つつじ咲く夕餉に急ぐ帰りみち
18 雲水の立つ交差点風薫る
19 流れ行く雲に抗う心地して
20 新緑に雲影見ゆる高さかな
21 ライラック冷えるは承知屋台飲み
22 雲切れて大きな木陰濃き緑
23 雲海の上は宇宙か青すぎる
24 共白髪真白き雲の如きなり
25 掌の青葉を揚げてほろ苦し ※てのひら
26 リラ冷えの街にジンパの香り立つ
27 ゆるゆると自転車を押す春の昼
28 飛行機雲一途にのびてひっそり閑
29 初鰹三切れ端切り身切れ避け
30存在の不安入道雲のちぎれ雲
31雲ひとつない青空に鳶(とび)一羽
32活牡丹湾の縁から踊りだし
33重たげな雲に守られ早苗揺れ
34パが強いこれからはパ・セ交流戦
35リラ冷や華美に過ぎたる念仏堂
36夏めいて素足まぶしい通学路
37機影なきジェット音鳥雲に入る
38春ゆえに白き花咲くななかまど
39ネクタイの買い時逃しクールビズ
40朧月しばし佇む帰り道
41夕蝉や眼下厚田の浜は凪
42揚げヒバリ山なす雲を越えて翔べ
43藻岩山殆んど隠し春霞
44柳絮飛ぶ雲より軽く白く飛ぶ ※りゅうじょ
45リラの香に立ち止まりふと照れてみる
46流れゆく早さも涼し五月雲
47公園にぽつんと帽子春の暮
48雲ひとつなし布団干す空仰ぐ
49雲間から射し込む神々しき陽光(ひかり)
50つづみ草雲に焦がれて手を伸ばし
以上です。
関連記事