第109回酔いどれ句会清記表
一週間が終わりました。
恐ろしいことに今週は、くにむらの来店客が9人。店主はこれで大丈夫なのだろうか。心配でなりません。
そんなことより来週月曜日はいつもの句会があります。
清記表を作りましたので、不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は51句あります。
7句選んでください。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
良福
1 空き部屋を探し希望の新年度
2 春光を映して清き手水鉢※ちょうずばち
3 三月の空切り裂いて春よ来い
4 空に舞うちりの宝石呼吸忘れ *いき
5 青空の直下氷の水平線
6 キャット空中三回転平昌の空夢描く
7 空近き盆地に響く寒の鍛冶
8 手を休め雪空見上げ友想う
9 空の字もじっと見てると壊れてく
10 冬ごもり空瓶並べ赤ら顔
11 猛吹雪鎮めて空に大満月
12 太宰読む部活女子の春一畑線※いちばた
13 ともしびすべてものがたりあり寒夜
14 淡雪を手のひらに受け酔いの道
15 ぶりぶりでつやつや湯引きとろとろと
16 空を切る四年磨いた技光り
17 出無精の猫のご機嫌浅き春
18 ガラス越し空色トレンチ細雪 *ささめゆき
19 雪空や火葬場走る喪服の子
20 寒空の彼方に日射し手を伸ばす
21 雪の如き武甲の空に兜太逝く
22 春告げの荒ぶる神の吹雪かな
23 戦知る俳人逝きて九条読む
24 麗かや窓辺で開く花の本
25 りんの音の余韻静かに春の朝
26 煩悩も苦悩も板に志功展
27 すずめの子歓喜唄いて空高く
28 酢味噌独活白き苦みに春を恋う
29 空知米郷の匂いが漂へり
30 子の骨を砕く火葬場寒波来る
31 舞う雪はどこから来たか晴れた空
32 空豆はビールなしでは食べられぬ
33 時分かつ友との別れ斑雪※はだれゆき
34 雪空や遠くの友にも降りおるや
35 出鱈目を積み上げる国兜太逝く
36 澄んだ眼で買って呉れろと鱈一本
37 春の夜行バス繭に似た夢揺れる夢
38 空席と窓の雪かな年度末
39 空知には石炭あるんだけどなあ
40 空気さえ澄み渡るかな氷点下
41 雪止まず空車は何処迷い人
42 卒業歌遠くに聞こゆ明かき空
43 空いろの新しい鞄入園児
44 空色がまぶしい二月ちょっといい
45 湯気立てて子ども脱ぎする除雪かな
46 雪解けの一足先に芝眩し
47 タチ湯引き酒で洗って喉落とす
48 冬青空皺多き手に子の位牌
49 ふられた日運命を聴くジャジャジャジャーン
50 白き海遥か秀峰輝けり
51 氷原や波音までも消し去りぬ
以上です。
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