第108回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2018年02月06日 16:53

雪まつりが始まりました。そんなものには目もくれず、俳句にいそしむのです。

昨日、例の句会が開催されました。兼題は「生」または自由題です。
出席者は、湯児、北留2号、紅帽子、実桜、戊瓶、泥游、酒多良福の7名、不在選句者は、水得魚、林檎、ニック・ジャガー、未定子の4名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、水得魚、林檎、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、実桜、戊瓶、泥游、酒多良福の12名で、49句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



生き方も除雪も誇り米寿かな      水得魚


生意気な顔してにらむ雪だるま     鳴兎小吉
手袋ひとつ飾られて雪歩道      酒多良福


寒月や鬼籍に入りし友の声      山茶花


雪道やただ毎日を生きていく     ニック・ジャガー
雪の下生きるものありまだ二月     酒多良福
流感にかかるも生きておればこそ    ニック・ジャガー
寒晴やクラーク像のポーズ真似     鳴兎小吉
雪一尺掻いて運んで生ビール      酒多良福
生きる目的はって聞かれてもなあ雪しんしん   鳴兎小吉
寒中に笑みあり道の譲り合い      ニック・ジャガー


思いきや鯛の退屈雪の憂鬱      湯児
扉開け驚き震え急ぎ閉め      泥游
寒燈よ語るほどの生はありや     泥游
お行儀も生意気も良し新成人     水得魚
生牡蠣を飲むのどごしや寒の夜    戊瓶
生意気な顔も見納め発表日      戊瓶
歓声は何語か不明雪遊び      鳴兎小吉
地吹雪の夜夢千代の再放送     湯児
犬逝きて賀状遺影になりにけり     戊瓶
如月の降る雪花の散るがごと     林檎


踏み重ね重なり生ゆる白き迪 ※おゆる、みち  湯児
諸行無常生死一如や冬木の芽      鳴兎小吉
生田原先に樹氷の峠道       泥游
茜差す街の息吹に生可笑し     林檎
アリゾナの空突き抜けて球正月     北留2号
月蝕の月に手を振れ俺映る      紅帽子
熱燗が待ってる俺は生きている     紅帽子
生りし日に春香封じ緋の袴      林檎
ほろ酔いの如月の夜生演奏      水得魚
生牡蠣の味消えぬうち杯重ね     酒多良福
雪原に生命鎮まる月明り ※いのち    実桜
生一本これがおいらのいきるみち    紅帽子
生え際を気にしても早小正月     酒多良福
歳の数つい超えて食う落花生      北留2号
生きのびよv字飛行の冬の雁      戊瓶
生来の気質雪彫る職人芸      水得魚


知らぬどち待つ月食に息白し     湯児
生粋の北国育ち寒稽古      水得魚
貴乃花笑っただけでニュースかい    紅帽子
湿り雪ほぼ水のくせなぜ積もる?   ニック・ジャガー
白壁に阻まれ彼は春霞      林檎
雪かきを見おろす寝ぼけ月夜かな    ニック・ジャガー
生麦も生米も俺食わないが      紅帽子
厳冬の朝涙がつと流れ      実桜
ヒーターの風に街路の少しずつ     泥游
生うけている尊さよ春は来る      戊瓶
凩の越えて来たるか分水嶺      湯児
氷柱より雫滴る暖かさ       泥游

以上です。
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