第106回酔いどれ句会報告
今夜は大雪になりそうです。
・・ということは、ボウズ発生のピンチなのか!まあ、こんな雪の夜は本でも読むさ。
昨日、いつもの句会がありました。
出席者は、林檎、湯児、北留2号、紅帽子、実桜、酒多良福の6名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、泥游、戊瓶の4名でした。
一人当たり7句選んでいます。
出句者は、水得魚、林檎、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、実桜、戊瓶、酒多良福の10名で、48句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
炬燵抱き五尺四方の堕落かな 実桜
待たぬ世に待てとギネスの泡愛づる 湯児
道端の凹みに秋ががやがやと 林檎
新芽抱き雪待つ梅の覚悟かな 実桜
人混みにマフラーの中の君を待つ 戊瓶
じっと待つ雪降る音を聴くがごと 酒多良福
水車町待ちくたびれて旭町 北留2号
待ち人を探す都会の息白く 水得魚
待つ時間競った恋のバロメーター 紅帽子
木枯らしの土産の枝で燻す鮭 湯児
娘待つ師走の家路午前様 戊瓶
出来上がり待たせ煮物に業煮やす 水得魚
春待つや通勤電車の狭い席 戊瓶
雪を待つ人もありやと空睨む 酒多良福
指舐り新聞を繰る冬朝日(ねぶ) 実桜
オリオン仰ぎ固き大気を裂き前へ 酒多良福
逢える日を焦がれて待てば桜いろ 水得魚
廃業と決めて勤労感謝の日 鳴兎小吉
新しき世の号砲か冬の雷 鳴兎小吉
何待つというわけじゃなく明日を待ち 紅帽子
無事帰着の知らせを待って寝てしまう ニック・ジャガー
すっきりと枝払い終え冬を待つ 北留2号
葉を落とし身を震わせて待つ冬よ 林檎
木枯らしの傾けた針灯油待つ 湯児
雪を連れ欠礼の知らせ舞い込みぬ ニック・ジャガー
雨止みを待つ門の下きりぎりす 紅帽子
陽を透かす葉裏は哀し暖かき 実桜
ふられる日まで待つわとはホントかよ 紅帽子
君を待つ改札口の白い息 北留2号
松の葉の二の字二の字がどこまでも 林檎
静けさに昔を想う雪の朝 ニック・ジャガー
待つときも活字味わい満たされて 水得魚
オレ待ったしただろーほらこの通り 紅帽子
待つことも待たれることもなく年の暮 湯児
熱燗やひとり人待つ縄暖簾 鳴兎小吉
靴下の口を広げてサンタ待つ 北留2号
冬の雨闇深まりて寒が刺す 戊瓶
善き事が無いかと待ってる師走かな ニック・ジャガー
街の隅出番待ちかな松飾り 酒多良福
待つ身には滅入るかじかむ手先かな 水得魚
ボード背負い雪に笑顔の待合所 酒多良福
雪のあと星一つなき群青よ 林檎
雪しんしん合否連絡待ちて黙 鳴兎小吉
法話待つ老老男女冬ともし 鳴兎小吉
吊り革の片手に赤ペン春待つ子 戊瓶
固き芽で木枯らしを待つ黄木蓮 湯児
流星かネオンに光る冬ツバメ 林檎
プロで待ってます少年の日の始球式 北留2号
以上です。
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