第98回酔いどれ句会清記表

BBQくにむら

2017年04月02日 02:33

新年度を迎えて、みなさんそれぞれ期するところがあるんじゃないですか。くにむらとしては、辛抱の年と心得てひっそりと営業してまいりたいと思っております。

さて、いつもの通り泥游さんに清記表を作ってもらいました。

不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は51句あります。
7句選んでください。

選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。

良福


1 縁側の猫の足あと日永かな
2 堅雪を掘りて笹食ふ蝦夷鹿や
3 立ち止まり蕾を仰ぐ春日傘
4 部屋を出る積まれた荷物と町を出る
5 出戻りの目くじら細まる初節句
6 ふるさとは割り切れぬもの彼岸過ぎ
7 出航を点滴チューブがつなぎ留め
8 眩しさや日の出の早さ霞み空
9 出色のプレー桜色の歓声
10 春の雪過ぎ行く時のいとしさよ

11 歓びを分かつ感謝の出逢ひなり
12 淡き想ひの小舟を舫ふ春の夢 ※もやふ
13 春銀輪川面きらめく暑寒の風
14 出口なき行き止まりにも芽吹きあり
15 碩学が出る杭たれよと卒業辞
16 テロ等の等に当たるかこの句会
17 主人なき庭にも咲いた春の花 ※あるじ
18 酔ふために世に出でしかも月おぼろ
19 春浅き夕陽に瀬戸の古戦場
20 なごり雪創傷なき身体に別れ告げ ※きず

21 学び舎を発てよ新たな出会いへと
22 袖通す制服新た風光る
23 モノクロに緑を少しさあ四月
24 出る者があれば新たに来たる者
25 新学期ついに歳だけ頂点に
26 大リュック背負いて春のバスを待つ ※おおりゅっく
27 挿し木せし桜の枝の為人 ※ひととなり
28 出航の銅鑼の音はるか春の海 ※どら
29 俺たちはいくつになっても日の出待つ
30 出自みな仏性とかや彼岸寺

31 出窓にて花愛でる手の美しき
32 春が来た出会いは生徒だけじゃなく
33 初出勤桜の町はまだ蕾
34 眩しさや彼岸参りのざらめ雪
35 春泥の音と匂ひの真昼どき
36 春泥に残りし雪の畝歩む
37 来し方や期せず連れ来る雪柳
38 なごり雪ぬぐうホームの青い空
39 仄暗き廊下の向こう春日差し
40 春霞み平たき舟の瀬戸に出づ

41 パプリカの黄色を選ぶ春の昼
42 酔うこともできぬ我が身や春深し
43 海峡に響く笑ひや猿回し
44 忘れ雪化粧を直す蕗の薹
45 コートくれ並ぶ自転車戻り雪
46 春日浴び尻を見下ろす藻岩山
47 出発の車窓に映る握りめし
48 泥雪に花つみ雀が春よ来い
49 忍び足見え隠れする猫出口
50 花吹雪に替えて門出の牡丹雪

51蕗の薹熱々ハフハフ箸が出る

以上です。
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