第96回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2017年02月07日 17:26

昨日2月6日、いつもの句会がありました。

兼題は「寒」です。
出席者は、山茶花、林檎、湯児、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、酒多良福の7名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、泥游、戊瓶の6名でした。

一人当たり8句選んでいます。

出句者は、山茶花、水得魚、林檎、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、51句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



いろいろとあれど無心に雪をかき    ニック・ジャガー


吸う息に鼻をつままれ寒の朝     戊瓶
雪国に住む醍醐味や深雪晴     鳴兎小吉


寒中に不穏な風の温き朝 (ぬるき)    ニック・ジャガー
寒林のなか病棟の白々と     鳴兎小吉
寒い夜は牡蠣ぷっくりのみぞれ鍋   紅帽子
空晴れて雀を落とす大寒波     酒多良福
ラジオ点け凍れる窓の解くを待つ    泥游
湾越えてきりりと白し暑寒別     紅帽子
寒いねと火のそば一人また一人    泥游
江戸っ子の窓辺に咲いたシヤヒンス   ニック・ジャガー
踏み締める雪の奏でる寒さかな    酒多良福


一面の白に一声寒鴉     山茶花
水落とす夜半に鳴く鹿寒の入り   湯児
小木に群れてかしまし寒雀 (しょうぼく)   ニック・ジャガー
朝厳寒大地純白空真青     鳴兎小吉
星落ちて旧友の訃を聞く寒の入り ※とも   湯児


句会だな共謀罪で逮捕する     紅帽子
晩白柚届いた先は雪の中 ※ばんぺいゆ   湯児
友来たり調子にのりて素寒貧     北留2号
寒さゆえ沁みる心地す露天風呂    水得魚
音の無き庭を見ている風邪心地    山茶花
札幌は寒いよ発寒月寒 (つきさっぷ)   泥游
寒さと寂しさが残り滑走路     水得魚
寒ささえ翳む(かすむ)きらめき雪夜道   水得魚
ストーブ全開シャツ一枚でビールかな   酒多良福
雪大地瞬く灯りどこまでも     泥游
玻璃の窓羊歯の氷紋朱に染む ※はり、しだ、あけ  湯児
凍つる道コツコツ刻みゆくヒール     鳴兎小吉
そろそろと車も人も寒の雨     戊瓶
寒空に烏啄みが朱く燃ゆ(カラスつばみ)   林檎


寒卵買い物頼む妻はなく     戊瓶
大雪のやみて兆せし曙光かな    鳴兎小吉
寒暁や轟音聞いて一仕事     戊瓶
高空に帽子を放る成人の日    山茶花
寒風に線条ごうと鳴る夜も     林檎
振り向くとシャッター街に星冴ゆる    山茶花
冬空から落つる涙に浮かぶ島     林檎
愛猫の寒がりなぬくもり求む     水得魚


零下二度寒いと言えば口惜しい    酒多良福
にこやかに懐寒しお年玉     水得魚
ありうるか不戦勝での優勝は    紅帽子
疾し月よ四年の後の別離かな ※わかれ   泥游
子どもらの笑顔を刻み雪だるま    北留2号
大寒を過ぎて腑抜けの雨模様     酒多良福
町並みに斎場だけは増えていき    ニック・ジャガー
寒晴れの空に昇るや白い息     戊瓶
寒搾り伊那の谷より気力届く ※ずく   湯児
青海に浮かぶ小島の孤高さよ     林檎
change!を8年経って彼奴がやり ※チェインジ きゃつ  紅帽子
新たなる決意背にして球正月     北留2号


以上です。
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