第95回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2017年01月09日 22:40

今年初の句会が昨日ありました。休日なので17時から、ふだんよりものんびりとしたペースで行いました。

兼題は「初」です。

出席者は、山茶花、林檎、恵夢、湯児、鳴兎小吉、北留2号、泥游、戊瓶、酒多良福の9名、不在選句者は、水得魚、紅帽子、未定子の3名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、水得魚、林檎、湯児、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、泥游、酒多良福の9名で、44句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



病窓のプラスチックの鏡餅      山茶花


堂々と迎え酒して初湯かな      山茶花


桟ごとに雪見障子を陽は巡る      湯児
初春を迎えても手に箒かな ※ほうき    酒多良福
雪払い靴下直す地下の駅       北留2号


元日に良いお年をと賀状あり      酒多良福
雑煮食べ母の香りを思い出す      林檎
初夢に大鷲となり国越ゆる       鳴兎小吉
清々と常世を照らす初日かな (せいせい、とこよ)  林檎
初夢や未だ迷ひの中にあり      山茶花
初夢は汽車の煙と故郷へ       泥游
初夢は微睡み連れて消え去りぬ ※まどろみ  湯児
冬落暉老ひて出てくる本音かな      鳴兎小吉
母娘鹿雪の尻見せ雪に消え ※おやこじか  湯児


咳一つ六輔偲び浅田飴      北留2号
嗚呼二度寝初夢忘れちまうとは    鳴兎小吉
初売りの賑わい去りて閑古鳥     水得魚
雲あいて星瞬いて聖夜なり      北留2号
雪原の夜に筋雲輝けり       泥游
風雪の彫りたる樹冠に綿帽子 ※えりたる  湯児
樹林みなきらめく朝や寒に入る     鳴兎小吉
名を知りて俄然囀る鷦鷯 ※みそさざい  湯児
書き初めに鳥年と書き頭掻き     酒多良福
年の果て走りゆく人三人目      山茶花
冬満月欠けることなきものいのち    鳴兎小吉


新年に意気込み過ぎて初転び     酒多良福
初対面待ちに待ちたる許嫁      水得魚
リア充と聞いてうまそうじゃと思い    紅帽子
ハーバーを湾と称する真珠湾      紅帽子
雪掻けずバスとトホホで初出勤     泥游
忘れ物ゆき道かえる気力なし     北留2号
初日の出拝むつもりが酔いつぶれ    酒多良福
馳せ参じ初物捧ぐ恩師宅      水得魚
初夢は一ハム二鷹三なすび     北留2号
初釜や振り袖重なり紅いほほ (あかい)  林檎
いつになく抱負語れし初春や      水得魚
初夢じゃない機上から富士を見る     紅帽子


われ書斎妻は月寒初リンク     泥游
初春や暦還って酉の歳 (こよみめぐって)  紅帽子
書き初めのはやる気持ちを筆に乗せ    水得魚
初笑い暗い岩戸も光差す      林檎
雪浪や笑いえくぼのある女     山茶花
冬将軍いったいどこの誰なのか    紅帽子
仕事ながら後輩思う賀状あり     泥游

以上です。
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