第92回酔いどれ句会清記表
例のチセ・フレップへの1泊旅行は無事終わり、今、店に戻ってきました。
昨日は臨時休業で、ご迷惑をお掛けしたかもしれません。ごめんなさい。
さて、明日は句会です。
いつもの通り泥游さんに清記表を作ってもらいました。
不在選句をお願いします。
句会同人の方に限らせていただきます。
今回は45句あります。
7句選んでください。
選句結果はコメント欄に記入し、できれば選評も書いてくださいね。
良福
1 ああ早く除雪したいと言ってみる
2 秋蝶や老父ゆったり庭仕事
3 ため息のような屁をする夜長かな
4 おめでとうカープスという人がいた
5 秋の日に勝利の美酒や沁み渡り
6 名月も宴も忘れて朝餉かな
7 水弾く葡萄の房や朝の露
8 幾秋を語られようかワンプレイ
9 葡萄粒ひとつひとつに在る主張
10 葡萄棚二人きりのかくれんぼ
11 先行きを憂う種なき葡萄の種(しゅ)
12 四角なる都心空き地の虫時雨
13 焼き秋刀魚スマホ片手のカメラ女子
14 一日の終わり故郷の葡萄酒か
15 梨実る早起きカラスに先越され
16 休肝日せめて葡萄をつまもうか
17 頂上へ五回目の秋酒うまし
18 葡萄下に迷ひ冥土の倦を知る ※けん
19 一畳の庭に鈴なりミニトマト
20 熟れ葡萄一粒転げ鈴(りん)の中
21 靴音にかきけされゆく虫の声
22 本物の柿の種って食えないね
23 鄙の道端の売り場に巨葡萄 ※おおぶどう
24 夜を徹し(とおし)葡萄酒挟む佳き時間
25 たわわなる葡萄の房に澄む色香
26 アフリカの形に似たり房葡萄
27 亡き人が秋桜ゆらす彼岸かな
28 子を掲げひと粒とらす葡萄狩
29 舌割れてそれでも食べた山葡萄
30 鱗雲見れど見飽きぬ余生かな
31 葡萄棚農夫の心描き出し
32 ブドウの実ひとつ転がり蟻群れる
33 女子よあの袴ズボンをなせ好む
34 帰り道涼しき夜気の嬉しさや
35 線香を仕舞ふを見てか深呼吸
36 秋の窓閉じて遠くに子らの声
37 筋雲に残月白く浮かびおり
38 半月の夜空にむせぶ男泣き
39 故郷より葡萄届いて墓参り
40 黒猫の眼差しを持つ葡萄かな
41 拾い昆布干す前庭に時雨かな ※こぶ
42 秋の空なおざりとおざなりの間
43 喧嘩して葡萄の種の酸味かな
44 木の実落つ初老にて問ふ生の意味
45 痒いとこないですかって聞かれても
以上です。
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