第87回酔いどれ句会報告
数日来の寒さからうって変って、すっかり暖かくなりました。
連休の谷間ですが、いつもの通り句会を開催しました。
出席者は、微睡雛罌粟、山茶花、林檎、鳴兎小吉、北留2号、泥游、戊瓶、孔乙己205(新人)、酒多良福の9名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、紅帽子の3名。
一人当たり8句選んでもらいました。
出句者は、微睡雛罌粟、山茶花、水得魚、林檎、ニック・ジャガー、深海五峯、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、戊瓶、孔乙己205(新人)、酒多良福の13名で、59句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
母の手を離し駆け出す一年生 鳴兎小吉
高く鳴く雲雀目で追い野良仕事 微睡雛罌粟
蓙(ござ)のうえ花降る昼餉ちらし寿司 微睡雛罌粟
明日咲くか桜のつぼみ夕映えて ニック・ジャガー
霞む空花壇に水遣る人の居り 酒多良福
がんばればいいことあるさ揚雲雀 鳴兎小吉
麦の丈雲雀が迷う帰り道 深海五峯
長散歩ひばりの声に励まされ 酒多良福
輝ける川面のむこう雲雀待つ 泥游
軽やかに開け放す窓春暮るる 山茶花
青空に心が折れる春の風邪 山茶花
春の風いつもより長く眠る猫 深海五峯
三文の得と思えり朝雲雀 水得魚
それぞれに思う人あり春爛漫 戊瓶
桜咲いたばかりじゃないか雪降るな 紅帽子
仰ぎ見れば首の痛みに揚げ雲雀 酒多良福
雲雀翔ぶ虹越え高く唄いつつ 水得魚
雪解した藻岩に赤き陽の沈む 泥游
若武者のこれが試練か星遠く 北留2号
初桜冷たき雨と風に立ち 泥游
制服の袖指にまで初ひばり 鳴兎小吉
ヨガで無理思わず放屁ジム休む 紅帽子
足袋脱ぐも体投げ出し花疲れ 微睡雛罌粟
揚げ雲雀騒がしいのに眠くなり ニック・ジャガー
繋ぐ手と大きなスキップ新入生 山茶花
花咲けど薄着の夜の寒さかな 酒多良福
恩赦から兵舎に変わる入社式 北留2号
耳すまし音に聞き入る春の森 戊瓶
青空に抜ける歌声ひばりかな 林檎
甘酒を持たり両手に花の雨 山茶花
カラス一人つがいの鴨をチラ見する 北留2号
心湧くひばりが丘で待つ女(ひと)よ 水得魚
合掌の老婆小さしなゐの春 ※なゐは地震 鳴兎小吉
うわ俺もあの社のクルマ乗っていた 紅帽子
雲雀鳴く青空広がれ被災地に 孔乙己205
髪そよぐ初夏の匂いを身にまとい 微睡雛罌粟
河川敷早水の音雲雀かな 泥游
雲雀の巣どこにあるのか親の声 酒多良福
笑う子のほっぺの辺り風光り ニック・ジャガー
揚げ雲雀フライドヒバリじゃないんだなぁ ニック・ジャガー
涼風や雲雀野に啼く雨上がり 水得魚
朝一番青空高く雲雀かな 戊瓶
澄空や梢伸びゆき雲雀立つ 戊瓶
揚雲雀ひねもす眺め居る我や 水得魚
慎重派うちの金魚は仰向け寝 ニック・ジャガー
昭和懐かし「ひばり」にも食堂車 泥游
背広など着ていられるか春の雨 深海五峯
同じ町雲雀を探す余裕かな 山茶花
虫の声誰が名付けた草雲雀 深海五峯
雨雲や桜(はな)散らせよと押し寄せる 林檎
春霞いえ黄砂です雲雀鳴き 北留2号
青空の雲雀はいずこ黄砂降る 北留2号
素直にがついた嬉しさホンマかね 紅帽子
雲雀見上げ雲に吸われし定期便 深海五峯
雲雀揚がる合格電にしてもいい 紅帽子
朧月犬の遠吠え胸騒ぎ 微睡雛罌粟
名ばかりのウサギ小屋並ぶひばりヶ丘 孔乙己205
白鳥を磨きてやみぬ春の雨 鳴兎小吉
枝先に雲雀声立つ朝日かな 戊瓶
以上です。
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