第86回酔いどれ句会報告
すっかり暖かくなりましたね。
いつもの句会がいつものように開催されました。
出席者は、微睡雛罌粟、山茶花、湯児、鳴兎小吉、北留2号、泥游、酒多良福の7名、不在選句者は、ニック・ジャガー、紅帽子、錆爺、戊瓶の4名。
一人当たり8句選んでもらいました。
出句者は、微睡雛罌粟、山茶花、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、深海五峯、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の12名で、60句が集まりました。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
防潮堤登り故郷の春の海 鳴兎小吉
朝寝して夢の続きを追いかける 戊瓶
蹴飛ばした布団の隅の朝寝かな 山茶花
ゆっくりと屁をひってみる朝寝かな ニック・ジャガー
雨音や醒めて安堵の朝寝せり 戊瓶
けっさ句も朝寝の末に忘れ去り ニック・ジャガー
老犬や朝寝させぬと意地を張り 戊瓶
雪解してひとりマーチの足運び 酒多良福
カラスにはカラスの日あり春の空 湯児
朝寝から見上げる空に蕾かな 湯児
愉しきは明日の朝寝と今日の酒 北留2号
朝寝する頭踏みけり猫の春 深海五峯
T字路に淡き紅差す木瓜の花 山茶花
円陣に円が絡むとややこしく ニック・ジャガー
まだねむる山の霞を裂くライト 湯児
微睡みの夢見心地や朝寝せり 水得魚
朝寝坊言い訳すべて春のせい 微睡雛罌粟
そこここに庶民の暮らし風光る 山茶花
久し振りふたりで朝寝腕枕 微睡雛罌粟
ほろ酔いてギター爪弾く春の宵 泥游
石巻駅に山茶花旅の果 鳴兎小吉
すき間から春の訪れワラジムシ 北留2号
朝寝して猫にご飯と鳴かれけり 鳴兎小吉
朝寝あと柚子の香溢る湯に浸り 微睡雛罌粟
青霞む空を一さしスカイツリー 深海五峯
復興の見慣れぬ故郷辛夷咲く 鳴兎小吉
朝の夢朝寝朝酒朝帰り 微睡雛罌粟
朝寝坊しなくなったがよく昼寝 紅帽子
朝寝して昼寝もしたりすっきりポン 泥游
花の宴明日は朝寝の予感して 微睡雛罌粟
根津過ぎて新御茶ノ水寝過ごした 深海五峯
飲み干せる三平汁に春の香や 湯児
学生の名残を惜しむ朝寝かな 戊瓶
できません朝寝朝酒朝湯など 紅帽子
おふくろは なにのぞむなく春忘る 深海五峯
日曜日眩しかろうとも朝寝坊 酒多良福
ほろ苦き春の深煎りカンツォーネ 湯児
冷やご飯冷めた味噌汁朝寝坊 酒多良福
意の儘に朝寝もできぬ日を重ね 泥游
桜より我先ちらん花辛夷 深海五峯
まだ寒き空気避けつつ朝寝かな 水得魚
暁を覚えてもなお朝寝かな 北留2号
桜咲く言葉なくした人の上にも 紅帽子
朝寝して見る夢いつも大遅刻 酒多良福
インフルの男待たずに幕上がる 北留2号
朝寝して昼ほの暗く空に月 北留2号
古里の訛りも優し朝ドラや 泥游
寒空の星置き去りに夜間飛行 水得魚
いいオヤジ日がな一日スマホかな 紅帽子
ゆくゆくは海の男ぞ入学す 鳴兎小吉
日だまりで葉水を与ふ春の昼 山茶花
淡雪よ根性見せて積もる気か ニック・ジャガー
新型のインフルエンザどこ行った 紅帽子
コンクリの橋ハマナスの夏は無し 泥游
朝寝して陽も高くなり昼寝かな 酒多良福
朝寝して結局一日棒に振る 水得魚
週末の朝寝恋しい新社員 戊瓶
たわわなる桜の中のめじろかな 山茶花
静かなる春暁の窓青深し ニック・ジャガー
睡魔から剥がす誘惑朝寝なし 水得魚
以上です。
関連記事