第84回酔いどれ句会報告
満7年が経過して、我々の句会は84回目になりました。
記念すべき珍現象も起きました。
今回は、いままでで最も票がばらけた句会になりました。うちの句会らしい現象です。
出席者は、山茶花、北留2号、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の6名、不在選句者は、水得魚、藪柑子、錆爺、の3名でした。
一人当たり8句選んでもらいました。
出句者は、山茶花、水得魚、湯児、深海五峯、鳴兎小吉、北留2号、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名でした。
間違い探しとコメントをよろしくね
酒多良福
吹雪明け見事真白き信号機 ニック・ジャガー
雪雲と青空天を真っ二つ 鳴兎小吉
寄り道の軒先氷柱剣として 山茶花
照り返す軒の氷柱に映る虹 水得魚
下からも生えたるがごと大氷柱 戊瓶
耳たぶの痛み引き連れ冬将軍 鳴兎小吉
つなぎの子雪に大の字書きにけり 酒多良福
下弦より鋭利な光り冬の月 山茶花
蒼天を突き刺すポプラ霧氷林 鳴兎小吉
通学路氷柱片手にはしゃぐ児ら 水得魚
砕け散る氷柱のかけら日を映し 北留2号
氷柱して建つる社は湖の色 ※うみ 湯児
青空へきらめき返す大氷柱 鳴兎小吉
大寒に夢陽だまりの同居人 深海五峯
まつ毛より氷柱垂れたり人待てり 北留2号
港町氷柱をくぐりバーに入る 泥游
朝陽射す氷柱の雫眩しくて 湯児
操車場残る廃車に氷柱垂る 泥游
商店街懐かしき店軒氷柱 泥游
沖縄に降る雪よ舞え猛るごと (うちなあ、たける) 紅帽子
起きて先ず雪降り具合を覗き見る ニック・ジャガー
納豆が糸引く昼餉長閑なり 戊瓶
氷柱もろとも落下せり屋根の雪 水得魚
雪像に氷柱下がりてひと心地 酒多良福
今ならね目指すは優勝キャンプイン 紅帽子
異国にて迎える年に覚悟あり 北留2号
赤鬼の涙あふれて氷柱解く 湯児
雪時雨はしゃぐ子供に急かす母 山茶花
ガキ大将氷柱ナメナメ帰り道 深海五峯
氷柱より落つる雫を眺め居り 水得魚
ハッスルしまた肉離れジム休む 紅帽子
氷柱ほど清きを見たり人の世に 湯児
ご立派で小突きたくなる氷柱かな ニック・ジャガー
氷柱舐め不味い不味いとしかめ面 酒多良福
やっと来た凍る雪道キュキュキュッキュ 泥游
氷柱折る苦労は遠く無落雪 戊瓶
大寒やヒーターの音頼もしき 酒多良福
氷瀑やこれもつららと指を差し 酒多良福
武富士にお世話になった寒の朝 北留2号
寒青空両耳おおひ見上げけり 鳴兎小吉
童らの力余りて氷柱折る 湯児
梅花割れ枝は淡雪氷柱責め 深海五峯
俺の名を「氷柱」と聞いたやつがいる 紅帽子
学期終え清々しさと寂しさと 泥游
わからんわ原油安うて何悪い 紅帽子
早朝の幸せしみる降雪0(ゆきふらず) ニック・ジャガー
世は平成イクメン鬼の福は内 山茶花
氷柱観て大小競う吾(わ)を想ふ 水得魚
仄蒼き狐火光る白き闇 山茶花
寒の耳暖まりてもなお痛し 北留2号
雪の夜にツリーの如し街路灯 ニック・ジャガー
以上のような結果となりましたが、最高点が3点で、10句ありました。こんなこと起きるんですね。
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