第83回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2016年01月12日 17:51

きのう、通常の1週間遅れで例の句会が開催されました。
出席者は、山茶花、湯児、北留2号、鳴兎小吉、戊瓶、酒多良福の6名、不在選句者は、水得魚、ニック・ジャガー、紅帽子、錆爺、泥游の5名でした。
一人当たり8句選んでもらいました。

出句者は、山茶花、微睡雛罌粟、水得魚、湯児、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、泥游、戊瓶、酒多良福の11名でした。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



マスク越し曇り眼鏡に積もる雪   水得魚
マスク取れ破顔で駆けり紅き頬   酒多良福
通勤のマスクの列の迫り来る   鳴兎小吉
凩が折りし梢の花芽挿す ※こがらし  湯児
山雀の掌蹴る勁さかな ※やまがら、たなごころ、つよさ  湯児


覚えなき脛の傷あと忘年会 ※すね  鳴兎小吉
懐かしき訛りが集う除夜の宴   山茶花


移ろへる時を知らせる年賀状   山茶花
連れの方(ほう)がお祈り長し初詣  ニック・ジャガー
病室の窓の向こうに雲悠々   紅帽子
初暦ときめく明日を探し見る   微睡雛罌粟


除雪機の鍵の解け出る小春かな   湯児
雪原にいやな自分を埋めてきた   鳴兎小吉
除夜の鐘税込み百と八つかな   ニック・ジャガー
ドア開くマスクの群にたじろぎぬ   酒多良福
物干しにマスク吊るして風邪去りぬ   北留2号
スマートにスマートフォンを使えない   紅帽子
氷道のろのろ進む急ぎ足   酒多良福
一節の演歌唸るや大掃除   山茶花
朝シャワー湯気盛大に寒の入り   ニック・ジャガー
初日の出知ったものかと熟睡(うまい)せぬ  泥游
マスク越し会釈する目の愛おしさ   泥游
氷紋に見とれながらもキー回し   酒多良福
風邪引きの奴のマスクにキスマーク   微睡雛罌粟
春よりもむしろ冬待つ心地かな   泥游


マスクして眠りし妻の頬を抱く   泥游
マスクより素顔が見たい目力や   水得魚
水いろの冬空見上げ祈りたり   紅帽子
喉よりも視界気になりマスク取る   戊瓶
水行の気合とともに寒に入る ※みずぎょう  鳴兎小吉
照れ屋かなタイガーマスクの善き人よ   水得魚
帳尻は合わせないでね冬の雨   戊瓶
初夢や吾もののふとなりて果つ   鳴兎小吉
マスク下の優し面影旧き友   山茶花
新天地より届いた決意の年賀状   北留2号
人も樹も芽吹きを待てり初詣   ニック・ジャガー
マスクする人ほどもなく咳の音   戊瓶
オリオンのマスクに月もくしゃみする  北留2号
初春やそろりと祝う鏡路   泥游
末娘気付きぬ元旦誕生日   泥游


三千年時空を超えるマスクあり   山茶花
湯けむりや雪のニセコに抱かれて  北留2号
熱々の湯気も美味しく鍋囲む   微睡雛罌粟
俺はイヤ絶対やめてデスマスク  紅帽子
雪灯りネコバスに乗り空駆ける   微睡雛罌粟
梟の仮面師走の白昼夢 ※マスク  湯児
初春や家族の揃ういつまでか   戊瓶
見えぬ字で「拒絶」と書いてる伊達マスク  ニック・ジャガー
珈琲をマスク下げつつ啜る夜   水得魚
マスクとる口裂け女の笑みこぼれ   北留2号
声枯らしマスクするなら休んどけ   酒多良福
早朝の君の吐息に雪混じり   微睡雛罌粟
年の瀬を荒ぶる魂駆け抜ける ※すさぶる  湯児
枯山水マスクメロンの向こう側   水得魚
何年かのちに男気いま一度   紅帽子

以上が結果発表です。

きのうはスタートが早く、少人数だったので時間に余裕がありました。そこで句会の後、俳諧の連歌にちなんで、連歌をやってみました。内容はお恥ずかしいのでここには載せませんが、即興の得意不得意がはっきり出たように思います。良福は不得意であります。結構緊張するので、たまには刺激になっていいかもしれませんね。
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