第82回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2015年12月08日 23:56

12月7日、いつもの句会がありました。
出席者は、山茶花、微睡雛罌粟、北留2号、鳴兎小吉、未定子、泥游、酒多良福の7名、不在選句者は、水得魚、藪柑子、ニック・ジャガー、紅帽子、錆爺、の5名でした。
今回は一人当たり7句選んでもらいました。8句選んだ人が一人いますが、ご愛嬌で有効とします。

出句者は、山茶花、微睡雛罌粟、水得魚、湯児、北留2号、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、未定子、泥游、酒多良福の11名。出句が遅れてしまった深海五峯の句は清記表に掲載できませんでしたが、数名が選句対象として選句しています。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



冬立つや明日でよいこと今日はせず   鳴兎小吉
初氷踏んでは止まる登校児   鳴兎小吉


割り箸を真二つに割り旅の朝   紅帽子
足元の温(ぬく)くなるよな枯葉道   ニック・ジャガー
仲間みな落伍はさせじ雁の列   鳴兎小吉


湯豆腐の温温湯気と手酌酒 ※ぬくぬくゆげ  微睡雛罌粟
逝く小春温みは命と知らされて   未定子
温もりし豆ストーブで煮込む音   水得魚
咳ひとつ温州みかんを箱で買い  酒多良福
握る手の温もり知りて冬の虹   紅帽子
温々と窓から見てる吹雪かな ※ぬくぬくと  鳴兎小吉
温度差を感じる師走の査定かな   北留2号
枯野原最後の蜻蛉(とんぼ)だけ赤く  ニック・ジャガー
ぴくりともせぬ風車列小春空   鳴兎小吉
待ちぼうけ振り落とさずに雪帽子  微睡雛罌粟


温泉地窓にベニヤの冬支度   北留2号
高原の薄を揺らしミニ列車   泥游
水温を間違い冬の水シャワー  酒多良福
晴天に一片(ひとひら)だけの雪の花  ニック・ジャガー
小春日の温もり求め亀二匹   北留2号
大根を漬けて一息冬到来   北留2号
年賀状 「お元気ですか?」がマジになり  ニック・ジャガー
白い息先の笑顔の暖かさ   泥游
野良猫の毛を干すほどの温かさ  深海五峯


新繊維温くならずに師走来る   湯児
感冒に体温計も驚きぬ    酒多良福
巡る季節(とき)も無限ならずと茶でものむ  ニック・ジャガー
ストーブを囲み いよいよ点火式   水得魚
小春日や灰色の街に温みあり   酒多良福
小春日に子猫を膝に語り聴く   北留2号
喪いて小春の温み抱きしめる   未定子
ユニクロにニトリに丸亀おらが暮れ  湯児
温かな小春日 庭にお客様    水得魚
石垣に秋光りなむ古城かな   泥游
寄せ鍋や昔語りに笑ひ合い  山茶花
海越えて柚子と馬鈴薯ばくりっこ  湯児
三毛猫の顔相険し冬の朝    山茶花
冬至より早き日没摩訶不思議   湯児
温室のガラス曇りて息白し   酒多良福


氷雨より冷たき壺にキムチ漬け   湯児
街道の侠客今に何思う    泥游
要白の言葉知った日雪の華   微睡雛罌粟
乳酸菌三億匹は気味悪い   紅帽子
寒暖に児(こ)の体温の上下あり  水得魚
幼日の豆炭行火の温かさ※あんか  山茶花
年の瀬の気忙しさには過去未来   微睡雛罌粟
やることと為すこといったいどう違う  紅帽子
促音の県庁所在地二つあり    紅帽子
猫になり摺り寄り眠りまた眠り   微睡雛罌粟
温むる人ありてこそ枯野行く   泥游
雪しづり子供をそっと驚かし   山茶花
買い替えの歯ブラシひとつ冬に入る  山茶花
温泉へ行きたし今日は氷点下   水得魚
温かい手のひら握る 酉の市    深海五峯
バタクラン温故知新の故を知る   深海五峯
温かき血を吸う歌ぞラ・マルセイエーズ  深海五峯
 
 
 


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