第81回酔いどれ句会報告

BBQくにむら

2015年11月03日 18:51

11月2日恒例の句会が開催されました。

珍しい記録が生まれました。
先に言っておきます。

最高点が3点、同点1席が8句。記録です。

出席者は、山茶花、微睡雛罌粟、北留2号、ニック・ジャガー、未定子、泥游、酒多良福の7名、不在選句者は、水得魚、藪柑子の2名でした。
今回は一人当たり7句選んでもらいました。

間違い探しとコメントをよろしくね

酒多良福



楕円球はるか蹴り上げ天高し   鳴兎小吉
もみじの手引かれて歩く七五三   北留2号
栃の実も歩道のふちに立ち止まり  ニック・ジャガー
秋の空歩みつ深く息白し   泥游
それぞれの歩く速さで山紅葉   水得魚
ドングリの転がる歩道に朝の雨  北留2号
整然と行く鳥彼方暮れの秋   山茶花
落ち葉蹴り掴んで投げて笑顔咲く  酒多良福


稲光突風みぞれ濡れ落ち葉   酒多良福
急く我に黄色き一葉頬を掠め ※せく  泥游
新走り独り酒盛り月祀り   微睡雛罌粟
ふりむけど落ち葉のかさつく音ばかり  ニック・ジャガー
小春日に歩いてみればエルドラド  酒多良福
初雪や気を丹田に込め歩く   鳴兎小吉 
初雪に徒歩十分の遠さかな   酒多良福
山は待ってくれるが俺は待ってられぬ  紅帽子
歩道舞う落ち葉も雪もみな自由   微睡雛罌粟
季節なき歩行空間急ぐ足   北留2号
片方のサンダル残し野分去る   鳴兎小吉
月影を背負いて独歩土の道   泥游


ジムで無茶して肉離れジム休む   紅帽子
黄昏のビルの谷間も冬間近か   微睡雛罌粟
厚顔の宰相饒舌民シラけ   湯児
妙齢の喉元白き月の夜   山茶花
渓流の野天湯にひとひら紅葉  鳴兎小吉
寝転んで飛ぶ雲見ている野分かな  湯児
去年(こぞ)は二人散歩せしみち銀杏散る  紅帽子
歩を進め山道分けてきのこ採り   水得魚
ふわりふわ雪虫散歩青き空   北留2号
湯舟から雪虫数える冬隣   湯児
質量を無視し雪虫ふわり舞い  ニック・ジャガー
暁に歩む己の陰青 し   湯児
この医者め金土にしろだと休肝日 紅帽子
北国の秋は短し収穫祭   鳴兎小吉
雪虫で除雪車出るとほらを吹く  ニック・ジャガー


選ばれし球根植える運命の日   北留2号
両親(りょうおや)がちゃんと入ってる子の姿態(すがた)  ニック・ジャガー
落葉の夫(つま)の手を取り歩み来し  水得魚
燃えたぎる闘志秘めたる牛歩かな   水得魚
木枯らしに歩みを速め肩すぼめ   酒多良福
秋の気の凛切りさいて闊歩ゆけ!  未定子
散歩道抱っこの犬と生身魂 ※いきみたま  山茶花
日短し歩く夜長しネオン街   紅帽子
放たれしちひさき魔女は南瓜好き  山茶花
3.11歩けずにまだここにいる ※さんいちいち  未定子
ここよりは生者か死者か歩みゆく  未定子
山茶花の真紅(あか)に救われ受診あと  微睡雛罌粟
降る雪も混じる風雨も覚悟せず   微睡雛罌粟
行き暮れて母の手探す夜寒かな ※ゆきくれ  山茶花
燻製に燻る気持ち燻す秋   湯児
歩む道定め寝たきり受験生   水得魚
九月十九日進まぬ歩み自覚あり  未定子
既視感にふりむき高し歩道橋   未定子

 
 
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