第80回酔いどれ句会清記表
不在選句をお願いします。
選句結果をコメント欄に記入してください。
句会同人の方に限らせていただきます。
50句あります。
今回は6句、選んでください。
1 家路行く夜の薫りの無月かな
2 献杯で始まり暮れゆく同窓会
3 駆け下りて新蕎麦楽し里の道
4 サルビアの赤あまりにも狂おしく
5 ナナカマド赤み益々秋時雨
6 空高し額の皺を深くして
7 行く秋や小暗し浜の硝子瓶 ※こぐらし
8 雷鳴の寒く響くや秋の夜
9 秋の夜の更けゆく時を惜しむらく
10雷鳴め秋の季語でもねえくせに
11みみずくの夜通し起きて見回れり
12幻かまさかまさかの雪虫か
13昼下がり葡萄届いて窓閉める
14夜汽車の響きずっと聞き眠りたい
15出せぬ文書いて丸めて夜長かな ※ふみ
16一枚の葉書を聴きし長き夜
17ぽとと落つ烏降らせし胡桃の実
18遠花火澄みし夜空をキャンバスに
19冷やおろし一献一献夜も更けて
20色もなき廃車の脇の野菊かな
21いたらイヤでもたぶんいるサディスト医
22錦秋のあの頂へ誓う夜
23雲の間を旅する如く月が飛ぶ
24懐かしき暖を取りつつ居る夜長
25虫の音と暖房便座の心地良さ
26稲光合間の嘘が見え隠れ
27朝顔に知られていぬか夜の顔
28天からの便り一葉湯に楓
29朝風呂に九月の雨音やわらかく
30通り雨去るや湧き出る虫の声
31再会の月夜の晩にひと滴
32朝霧に秋の国へと誘われ
33秋刀魚焼きここに久保田の大吟醸
34野分過ぎ土と緑の匂い濃し
35秋薔薇やブルーチーズに赤ワイン
36君らねえ蝉でも捕るの自撮り棒
37激坂や虚空に紅葉見つけたり
38月下独酌夜中の電話に耳塞ぐ
39秋深し隣りの猫の大欠伸
40暴走はダメだぜ野球も国会も
41老父母の顔見し帰途や秋桜
42古里や夜行の窓におぼろ月
43「ひまわり」の遠き台風のどかなり
44野分して破壊の葉音の響く夜 ※はえ
45十六夜も昨日に劣らぬ美人顔
46秋湛ふ夜来の雨の川面かな ※やらい
47虫の音や盃干して夜ひとり
48稲妻の遠くに光り夜深し
49冷んやりと夜空彩る流星や
50秋の夜の荒ぶる雨に目を覚まし
(番外)繋がれし蒼きもみじの夜明けを待ちつつ
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