第74回酔いどれ句会清記表

BBQくにむら

2015年04月04日 19:18

不在選句をお願いします。
8句選んで、コメント欄に記入してください。

句会同人の方に限らせていただきます。
1 早苗から 一人前の 青田買い
2 親しくも苗字が出ない三杯目
3 豆苗も春の窓辺に活き返り ※とうみょう
4 農家からもらひし苗ぞ父の春
5 踏青や一歩休んで深呼吸 ※とうせい
6 春霞紛れるように吐息して
7 春よ来い苗を買い来て親しまん
8 雪解かす風に横飛ぶカラスかな
9 パンジーの苗植えて待つ夏便り
10 ひと息に天地吸い込み卒業す
11 飲み屋では 右往左往の 四月かな
12 花苗の 選ぶ楽しさ春近し※はななえ
13 苗つけて茶を出す老婦の腰曲がり
14 苗床のビートの種の生真面目さ
15 雪消水光り包んで流れけり ※ゆきげみず
16 桜苗植えて二年目淡く咲き
17 俺のことはもう忘れろと言ってみたい
18 一年を耐えてこの春大海へ
19 雪解けの学園(その)に輝く晴れ着たち
20 胸を張れ学び舎を出る娘らよ
21 うすれゆく3.11海霞※うみがすみ
22 猪苗代 変わり無き その佇まい
23  梅花より柿の枝には柿の蔕 ※へた
24 南風に軽々とのるとんびかな ※みなみかぜ
25 春が来た でもこの街の 冬が好き
26 忘れ霜寝ても覚めても褪せぬ想い
27 苗代やよちよち歩きの稚児の群
28 苗札の誤字に和やぐ里の午後
29 逢わずとも暮春の雨に佇みて
30 鴎飛ぶ早春の海あてどなく
31 三月晦日銀行の窓花一輪
32 妻を待ちノンアルコールと鰊刺し
33 出発の日降り立つ春の苗穂駅 ※たびだち
34 苗木なれどこぶし一輪花をつけ
35 襟足に桜ひとひら降る今宵
36 遠き日の父の威厳と門桜 ※かどざくら
37 春津波生き延び希望となりし苗
38 降り積もる 深雪の下で 苗育つ
39 豆苗の青味苦味が春の命 ※めい
40 苗木にて 託す希望の植樹かな
41 白銀の苗場は遠くホームの果て
42 春を呼ぶ呪文書き付け融雪剤
43 胸を打つおかえりなさいの大合唱
44 春浅き苗穂に廃る(すたる)赤電車
45 宵桜少し汗ばむ繋いだ手
46 はめ殺し窓の向こうの猫の恋
47 冬越えし苗札ありて土匂ふ
48 球春は 濁らなかったり 濁ったり
49 山活きる豊作注ぐはるのあめ
50 待ち人の遅き雨傘 苗穂駅
51 あの鳥は何という名と稚児の訊く
52 すみれから桜色へと明けの空
53 春だ海一直線に鴎飛ぶ
54 苗の如く犇めきあって韮芽吹く ※ひしめき
55 新人の海原に向け語りかけ
56 ざらめ雪隅に残して春来たる
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