第71回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2015年01月08日 17:47

〇日時 : 平成27年1月5日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「肌」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、微睡雛罌粟の5人。
投句なし&句会参加は与太郎、藪柑子とたまたま居合わせたお客さんの3人。
不在投句はニック・ジャガー、紅帽子、山茶花、水得魚の4人。
不在選句はニック・ジャガー、湯児、錆爺、未定子、林檎、泥游、戊瓶、水得魚の8人。

以上、合計18人の参加です。(敬称略)
最終的に選句者は16人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:15点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:16点

 9点句

大掃除一肌脱いで邪魔にされ        (酒多良福)

 7点句

幾たびもお節うまいと父が言う        (紅帽子)
新しき雪きしらせて足弾む          (酒多良福)

 6点句

里の夜障子の向こうの話し声        (山茶花)
冬木立集う烏の悪だくみ           (北留2号)
雪を踏む音なつかしき初冬かな       (鳴兎小吉)
ぎんなん落つ雪に黄色の点を打ち     (鳴兎小吉)

 5点句

人肌の酒冷えきって除夜の鐘       (酒多良福)
寒木の肌に触れ聴くいのちかな      (鳴兎小吉)

 4点句

年越しの蕎麦打つ娘板に着き       (紅帽子)
ただいまと視線は今も下に向く       (紅帽子)
悴む手木の肌に触れ命知る        (山茶花)
凍てる路覚悟迫るる第一歩         (水得魚)
粉雪はショールを包む舗道かな      (風船)

 3点句

富正月歩幅を合わせ神社まで       (山茶花)
喰積や腰の曲がった海老並ぶ       (山茶花)     ※くいつみ
温む肌布団去り難し去年今年       (水得魚)  ※ぬくむ ※こぞことし
迫り来る年度の終わり鬼形相       (水得魚)
肌襦袢ゆるめ静かに松ノ内         (微睡雛罌粟)
毛布引き肌をあわせる夜寒かな      (風船)
除夜の鐘人の数だけドラマあり       (北留2号)
二年の成長を手に里帰り          (北留2号)  ※ふたとせ

 2点句

荒れ肌に軟膏無限に吸い込まれ      (ニック・ジャガー)
よく降るわホワイト過ぎるクリスマス    (ニック・ジャガー)
頃合いか喪中はがきの多き事       (ニック・ジャガー)
老いの友賀状の失念電話せし       (山茶花)
仄暗き足下雪灯照らし            (水得魚)   ※あしもとゆきあかり
寒月の光を浴びて魔女が飛ぶ       (微睡雛罌粟)
眼鏡拭き餃子にビール冬拉麺       (風船)
正月の身を引き締める朝日かな      (風船)
ぼた雪や在の女性の白き肌         (鳴兎小吉)

 1点句

母娘旦那の愚痴で盛り上がり        (ニック・ジャガー)
俺が寒さ連れてきたのか瀬戸の雪     (紅帽子)
年忘れ宴きりなしテカる肌          (酒多良福)
雪掻きや助けは僅か娘のみ         (水得魚)
明け方の肌寒む寝覚め雪の音       (微睡雛罌粟)
もういいと一夜の雪で悟り知る        (微睡雛罌粟)
人肌の澗酒昭和のおでんかな        (風船)
糸の月肌を突き刺す針の月         (北留2号)
寒さ沁む左手首の肌に傷           (北留2号)



雨返し積雪量は倍返し            (ニック・ジャガー)
今年こそ肌理の細かい句を作る       (紅帽子)
人肌や低温火傷疼く冬            (微睡雛罌粟)
雪と過去消しておくれよ冬の雨       (鳴兎小吉)

以上44句です。

(文責:鳴兎小吉)
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