平成26年酔いどれ句会・年間特選句決定!

BBQくにむら

2014年12月28日 17:09

平成26年12月27日(土)、くにむらにて酔いどれ句会忘年会が開催されました。
今回は今年1月から12月までの各月特選句の中から年間特選句を選びました。

忘年会参加者は、酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、実桜、風船、山茶花、ニック・ジャガー、与太郎、紅帽子、湯児、未定子、戊瓶、藪柑子の13人。(参加予定だった泥游と微睡雛罌粟は直前に訃報が入り、残念ながら欠席)
忘年会に参加できずに特選句の選考だけしてくれたのが、錆爺、林檎、水得魚の3人。合計16人の選考者が特選句として1句を選んでいます。

【平成26年酔いどれ句会・年間特選句】

4月 告ぐべきを告がずに発てり春の駅     (藪柑子)

この結果、藪柑子さんには来年1年間「レジェンド」の称号が授けられることになりました。藪柑子さん、おめでとう!

ちなみに、その他の平成26年各月特選句は以下のとおりです。

1月 音すべて青く凍りて雪月夜        (鳴兎小吉)

2月 迷いなく紙破り捨て十五歳        (藪柑子)

3月 雪庇切る空の青さに目がくらみ      (ニック・ジャガー) ※せっぴ

5月 散水車都心に小さき虹を見せ       (酒多良福)

6月 綿毛乗り小さな旅に出てみたし      (湯児)
   夏燕虚空を切りて月残る         (藪柑子)

7月 古浴衣細かな針跡祖母偲ぶ        (山茶花)

8月 製氷機ゴトリと鳴いた夜は更ける     (実桜)

9月 蟷螂の間合いを詰める殺気かな      (ニック・ジャガー)
   いきもののすべてが濃かった夏終わる   (湯児)
   宵の間の少し怪しき萩の月        (風船)

10月 コスモスの瞬時揺れたる通過駅      (泥游)

11月 香の物ひとつで嬉し月に酒        (酒多良福)

12月 雪明かり父がつけたる細き道       (山茶花)

それでは酔いどれ俳人の皆さん、年間特選句を目指して、来年も句作に精進していきませう!

(文責:鳴兎小吉)

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