第63回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2014年05月11日 12:43

〇日時 : 平成26年5月10日(土)18時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「心」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、紅帽子、風船、戊瓶、実桜、未定子、恵夢、微睡雛罌粟、ニック・ジャガーの11人。
不在投句は初参加の深海五峯と与太郎、山茶花の3人。
不在選句は与太郎、山茶花、藪柑子、錆爺、泥游の5人。

以上、合計17人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は16人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:15点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:16点

 7点句

散水車都心に小さき虹を見せ       (酒多良福)

 6点句

風が吹く心は躍る鯉のぼり         (紅帽子)
肌に聞き心にて聴く春の風         (鳴兎小吉)

 5点句

城址では人狂うごと桜咲く          (実桜)

 4点句

あの日より春雪やまぬ心あり        (ニック・ジャガー)
嬉しくて光る水面や水芭蕉          (ニック・ジャガー)
宅急便底に忍ばす親心            (山茶花)
心配は無用と晴れてひばり鳴く       (酒多良福)
降る桜両手広げて稚児は立つ       (微睡雛罌粟)
心地良く影絵のような花見酒        (微睡雛罌粟)
巡礼の心に白き辛夷かな          (戊瓶)
初月給誇らしくまた照れくさく        (北留2号)
枝垂れ咲く花に招かれまわり道       (北留2号)
幾年も病み臥す友よ外は春         (鳴兎小吉)

 3点句

薫風に乗り啄木鳥のドラミング        (恵夢)       ※きつつき
新入学銀に輝くチャリの波          (山茶花)
白線の眩しさはるか霞み空          (酒多良福)
用水が滲みてゆくなり初苗代         (深海五峯)
忘霜の便り届きて里心             (深海五峯)
風光り乳の匂いの髪そよぎ          (微睡雛罌粟)
無呼吸の男が話題春宴            (微睡雛罌粟)
蒲鉾を薄く切ってと馬鹿が言い        (風船)
心果つことにあらがい三年過ぐ        (未定子)     ※みとせすぐ
浜春風ゆるりくるりと風見鶏          (鳴兎小吉)

 2点句

雪の端に春目覚めさせ今朝の雨       (ニック・ジャガー)
嬉しげに巣材を運ぶとんびかな        (ニック・ジャガー)
あっという間に桜咲き心急き          (紅帽子)     ※こころぜき
花便り肴に一杯酔いの口            (山茶花)
春愁の心を映し霰降る              (実桜)
薫風や心踊らせ芝に立ち            (酒多良福)
朝寝して遠き厠に春日射す           (深海五峯)
膝の孫でたらめピアノジャズもどき      (微睡雛罌粟)
春風の移り心か通り雨             (北留2号)

 1点句

春風や睡魔に負けちゃう午下がり       (ニック・ジャガー)
黄緑の生命の萌えて心湧き           (恵夢)
黄水仙桜タンポポ梅ツツジ            (恵夢)
草枕心それから三四郎              (紅帽子)
春昼や寝ぼけまなこで餅食らう         (山茶花)
目は潤みマスク美人の木の芽時        (実桜)
心無き花散らしに目に涙かな          (酒多良福)
風追えば藤点描の懸かるなり          (深海五峯)
心まで晩霜積もる決算期             (深海五峯)
花見客二階の女が気に懸かり          (風船)
机越しほんのり赤く桜色              (風船)
良き酒に心洗われおらが春            (戊瓶)
奪われる心ありなん春の花            (戊瓶)
朋来たり心のありか確かめる           (戊瓶)
春の雪蝦夷富士の尾根浮き立たせ       (北留2号)
春愁ひ越えてなお生きねばならぬ        (未定子)
悼み越え逝きし心を魂と呼び           (未定子)    ※たまとよび



改めて心ってなに問うてみる           (紅帽子)
こんなにも心って言葉あるんだな        (紅帽子)
花辛夷晴天に足すエッセンス           (山茶花)    ※はなこぶし
眼閉じ桜のあるを鼻で聞く             (実桜)
花粉症生きてる証と感謝とか           (実桜)
眼閉じれば心にうかぶ桜道            (風船)
四月より味の違って心折れ            (風船)
耳外し散歩させるや春の鳥            (戊瓶)
北の地でめぐり来た春に花開け         (北留2号)
雪の果て消え三月も逝かんとす         (未定子)
末吉のおみくじ結び春うらら            (鳴兎小吉)
春光を心おもむくまま行かん           (鳴兎小吉)
海明けに鮭の心臓食らいつく           (与太郎)


以上63句です。

(文責:鳴兎小吉)

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