第50回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2013年04月02日 12:28

〇日時 : 平成25年4月1日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「つくし」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句(不在選句は10句)を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、泥游、紅帽子、風船、与太郎、藪柑子、湯児、戊瓶、藍色園人の11人。
投句なしでの句会参加が未定子。

ちなみに、以下が50回記念句会に参加した12名です。
俳号と本名が全部わかる人はよほどの「通」ですね♪



不在投句はニック・ジャガー、恵夢、実桜の3人。
不在選句はニック・ジャガー、錆爺の2人。
以上、合計16人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は14人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:13点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:14点

 6点句

猪口二つ土筆の天麩羅宵の口           (恵夢)

 5点句

どこまでもつくしも続く線路沿い           (ニック・ジャガー)
ぐじゅぐじゅの雪道三角飛びで超ゆ        (実桜)

 4点句

寝転べばタワーの如き土筆かな          (酒多良福)
土筆懐かしクレヨンを並べし日           (泥游)
雪積みし下に確かに土筆あり            (泥游)
カルデラの太古を歩む雄鹿かな          (湯児)  ※むかしをあゆむ
つくしの子洟垂れ小僧と風に立ち         (藪柑子)

 3点句

出てこぬとそれも気になり春わらじ         (ニック・ジャガー)
猛吹雪一瞬彼岸を見たような            (ニック・ジャガー)
雑巾を絞りて冬の去るを知る            (実桜)
春眠の朝珈琲の落ちるまで             (風船)
陽だまりの土手寝転びて土筆みる         (風船)
残雪の蓋を開けろやつくしんぼ           (戊瓶)
進学や革靴そろりと歩みだし            (戊瓶)
二時四十六分春の光に手を合わす        (鳴兎小吉)
し尽くした事もないまま五十超え          (与太郎)
夜明けて空色に咲くヒヤシンス           (藪柑子)
透けて見ゆシャツ干す空の青きこと        (藪柑子)

 2点句

若人を見送り迎え春の風               (恵夢)
飲み尽くし心もとない午後十時           (紅帽子)
野辺すべて春尽くしてや花吹雪           (実桜)
土筆食べふと見る爪の汚れかな          (酒多良福)
貧富あり春よ均しく来たるべし            (酒多良福)
応援歌聞けば春の香くつくつと           (泥游)
春の陽の赤く霞みて山近し              (泥游)
若き日の春の嵐に身を尽くし             (風船)
雪割りに猫も精出す彼岸かな            (北留2号)
ふきのとうつくしたんぽぽずっと先          (北留2号)
春月に誘われ歩く駅前路               (北留2号)
観音にハグされし夢春うらら             (鳴兎小吉)
雪はねかい?真っ平ご免と炬燵酒         (与太郎)
十八の春のお酒は水を添え             (与太郎)
三月は強がり言っての別れかな           (与太郎)
硝子戸に春を数えて手紙読む            (藪柑子)

 1点句

ひな飾り「もちと出しとけ」と言ってみる       (ニック・ジャガー)
石狩川さっき越えたが石狩川            (紅帽子)
一票の格差よりオレ傘がない            (紅帽子)
花吹雪嬲られて尾骨蠢動す       (実桜)  ※なぶられて ※しゅんどう
若人が少し汚れた雪越えて             (泥游)
春キャベツコンソメ香るミルクパン          (風船)
三月の今朝の吹雪に立ち尽くし           (風船)
つくしさえ待ち遠しさや散歩道            (戊瓶)
雪割りを急かされて見る花便り            (戊瓶)
春遠しと言えども彼岸ざらめ雪            (北留2号)
我らみな不全かかえしつくしかな           (鳴兎小吉)
春満月のようには丸くなれんなあ          (鳴兎小吉)
つくしの子仲良くならんで背比べ           (藍色園人)
片言の日本語美しセニョリータ            (藍色園人)
詰襟の七つボタンや輝いて              (藍色園人)



故郷も雪どけ遅いと父の声              (ニック・ジャガー)
もつれないイヤホン欲しい通勤路          (紅帽子)
重盗でプロの野球の深さ知る            (紅帽子)
枯れ芝に隠れて土筆まあだだよ          (酒多良福)
土筆の袴剥いて西の空紅し             (酒多良福)
銭かねの算段笑ふつくしかな            (湯児)
からすみの深さに唸る別れの宴           (湯児)
見ぬ浜の潮の香運ぶ東風かな         (湯児)  ※やませかな
湖深み温さに集ふ寒の鹿             (湯児)  ※うみふかみぬくさに
後輩が夢見る先に立つ君ら             (北留2号)
春日浴び雪疲れの身溶け出して          (鳴兎小吉)
スコールにかき消されたる街の音          (藍色園人)
マカジキの跳ねたる夢や水平線           (藍色園人)
水脈あげてわが空をもつ春の楡           (藪柑子)    ※みお

以上64句です。

(文責:鳴兎小吉)

関連記事