第46回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2012年12月04日 12:45

〇日時 : 平成24年12月3日(月)19時頃から
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「震」
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、
       少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人8句を選んでいます。 
〇参加者: 
投句あり&句会参加は酒多良福、鳴兎小吉、北留2号、風船、紅帽子、泥游、与太郎、未定子の8人。
投句なしでの句会参加が恵夢。
不在投句はニック・ジャガー、海鞘、湯児の3人。
不在選句はニック・ジャガー、海鞘、湯児、錆爺、戊瓶の5人。
以上、合計14人の参加です。(敬称略)

最終的に選句者は14人となり、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇選句参加者:13点(自分の句には点を入れられないので)
  〇選句不参加者:14点

 6点句

静けさにふと目覚めたり雪の朝       (ニック・ジャガー)
心だけ震わせ無為の師走かな        (酒多良福)
梁と肝震わせ落つる屋根の雪        (湯児)
寒雷に耳まで震う野良の猫         (湯児)
雪あかり鶴の機織り響く頃         (風船)

 5点句

吐く息でゴジラの真似をしてみたり     (紅帽子)
五十路とて色づくことも冬紅葉       (鳴兎小吉)

 4点句

落葉松の梢輝く霜の朝           (ニック・ジャガー)
初雪や水墨画なる西の窓          (泥游)
ダイヤルをまわす指震えしあの日      (北留2号)
地も人も震えし春の二年過ぐ        (未定子)
初雪は落葉に冬を告げて消ゆ        (鳴兎小吉)
くしゃみして空を震わす巨漢かな      (鳴兎小吉)
震えてる膝で踏みしむ落ち葉かな      (与太郎)

 3点句

スクワット終えし太腿震えあり       (ニック・ジャガー)  ※ふともも
初滑り氷と雨の歩道にて          (酒多良福)
雪払い震えながら待つ銚子         (酒多良福)
冬に入りて初事多き五十路かな       (泥游)
肩までの刹那震える朝湯かな        (湯児)
霙ふる夜に薪くべる父子かな        (風船)
停電の震える夜に月ひとつ         (北留2号)
十二月の風やまたよし今朝の道       (与太郎)

 2点句

降る雪や震災の日がまざまざと       (海鞘)
トラックの震えだったと安堵する      (泥游)
寒雷に玻璃震えるや掌           (風船)
来し方の止まぬ震えを独り抱く       (未定子)
マフラーを悲喜こもごもに巻きに巻く    (鳴兎小吉)

 1点句

霜降りに筋肉注射痛み無し         (ニック・ジャガー)
雨音を聞きつ休日の長湯かな        (ニック・ジャガー)  ※やすみの
雪聖夜震える肩に大きな手         (酒多良福)
雪連れて枝震わせて寒波来たる       (酒多良福)
朱ばかりの冴えわたりたる唐辛子      (湯児)
長火鉢白菜買って酒ぶらさげて       (風船)
稲妻の衝撃女を眠らせず          (北留2号)      ※ひとを
時代越え寒風に突き刺す「世情」      (北留2号)
はり満つる哀しみに時も震ふか       (未定子)
遺言セミナー窓の外には雪景色       (鳴兎小吉)



ヌーボーならボジョレじゃないねジャパンだよ (紅帽子)
冬は雪だよねいまさら雨降るな       (紅帽子)
ハロウィンのすべてが俺にはこそばゆい   (紅帽子)
水風呂や声震えても百までは        (紅帽子)
夜のほどろ北風に震うあばら屋よ      (泥游)        ※きたげに
色々の灯りに映える雪梢          (泥游)
もっきりで五臓六腑につける燗       (湯児)
人里に神舞い降りて雪降りて        (風船)
長き雨雲間に覗く蒼き空          (北留2号)

以上46句です。

<番外>
ニック・ジャガー出題のなぞなぞ句です。
次の〇に当てはまる食品名は何?

今現在怒れる食品〇〇〇〇〇

ちなみに句会参加者の正答率は1/9でした・・・

(文責:鳴兎小吉)


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