第6回「酔いどれ句会」報告

BBQくにむら

2009年08月04日 16:58


なかなか夏らしい日が続かない札幌ですが・・
第一月曜日は「酔いどれ句会」の日です。


今回は紅帽子や小吉の恵迪寮同期・竹下君が来札したので、竹下君歓迎飲み会を兼ねた句会ということにしました。そのため、同じく同期の北留2号(ほくりゅう2ごう)が初めて句会に参加してくれ、同期・木下君も飲み会から句会へと自然に流れ参加してくれました。

また、北留2号の他にも今回から新たに投句してくれた方が3名います。

俳隅巣(はいすみす)と中継信号のお二人は大阪在住のお母さんと小学校4年生の息子さんです。投句のときに俳隅巣からこんなコメントをいただきました。
「今回、小4の息子と生れて初めて俳句に挑戦しました。考え出すと、寝てもさめても五七五・・・。あまりルールも知らないので、NHKのテキストを買いましたが、自由に作ってみました。」
ところで、今回は親子で同じく18切符を題材に俳句を作っていますが、誰の作品かわからない段階で参加者が言うには、「お母さんの作品は素直、小4の息子さんの作品は含蓄、含みがある・・」とのこと。おもしろいもんだなあと皆で盛り上がりました。

もう一人は、これまで2回たまたま句会のときにくにむらに飲みに来ていたM子さんが恵夢(えむ)という俳号で参加してくださいました。おじさん連中の中の貴重な華として今後も参加していただきたいものです。(私は俳句のセンスもあると見ましたが・・)

あと、ずいぶんと遅くなってから、さくらんぼに続きふるさと山形のぶどうを手土産にSGE@嫁入らずがやってきていました。(ぶどう、おいしかったよ!)

〇日時 : 平成21年8月3日(月)18時から竹下君歓迎飲み会、そしていつの間にか句会へ・・
〇場所 : BBQくにむら
〇費用 : 各自の飲み代
〇兼題 : 「青」一切
〇投句 : 基本は一人5句(うち1句以上は兼題を詠み込んだ句とする)、少ない投句数でもOK。
〇選句 : 今回は一人10句ずつ選んでいます。 
〇参加者: 
投句&句会参加は酒多良福(さかたよしふく)、鳴兎小吉(なきうさぎしょうきち)、未定子(みていし)、藍色園人(あいいろえんじん)、紅帽子(べにぼうし)、恵夢(えむ)の6名、選句と講評のみが竹下君。他に不在投句がニック・ジャガー、錆爺(さびじい)、北留2号(ほくりゅう2ごう)、中継信号、俳隅巣(はいすみす)の5名、遅れて飲み会だけ参加の戊瓶(ぼびん)、オブザーバー参加の木下君、合計14名の参加でした。

最終的に選句者7名ということで、今回の句会の理論上の最高得点(満点)は以下のようになります。
  〇句会参加者:6点(自分の句には点を入れられないので)
  〇不在投句者:7点

 5点句

青緑紫黄色夏富良野 (鳴兎小吉)

 4点句

白球のすいこまれる空涙落つ (北留2号)
ざらつきし青春の日々遠花火 (鳴兎小吉)  ※とおはなび
お日様を月のよぎるや桃かじる (鳴兎小吉)

 3点句

君が飲む蛇口の水は夏の青空 (恵夢)  ※なつのそら
泣きながら名を呼びながら霧の道 (ニック・ジャガー)
紫陽花の色青ざめて終戦忌 (酒多良福)
海空の青さも消えて鳥染まる (北留2号)
眉寄する異形の阿修羅原爆忌 (鳴兎小吉)  ※いぎょう

 2点句

青魚ほぼ灰色の青さかな (酒多良福)
小麦色誇りし吾子の青さかな (酒多良福)  ※あこ
熊蝉の鳴く音むなし梅雨の空 (俳隅巣)
白くらげ青に漂う須磨海岸 (俳隅巣)
須磨の海日が落ちるまで泳ぐ子ら (俳隅巣)
故郷へ向かうフェリーで一期一会 (俳隅巣)  ※ふるさと
18切符窓から眺める海の鳥 (中継信号)
特攻艇青き入り江に陰落とす (藍色園人)
夕涼みデイゴの花の香りして (藍色園人)
ええかげん青空見せよ戻り梅雨 (紅帽子)
謐として我をこばむか蒼き森  (未定子)  ※ひつ
蒼に碧はるかに続く夏山海 (未定子)  ※あおにあお
よし!踵反して青き空を行く (未定子)  ※きびすかえして  

 1点句

碧い海城下君と牛と僕 (藍色園人)
黒糖の焼酎六腑に沁みわたる (藍色園人)
透きとおる入江にヨット浮かびたり (藍色園人)
ほんまかいなつみの水着はスピード社 (紅帽子)
梅雨が明け滾る青さの夏の空 (錆爺)  ※たぎる
ジーンズの色あせるかな終着駅 (俳隅巣)
18切符狩勝峠の色を知る (俳隅巣) 
酔うて臥す中央ローン青葉光 (鳴兎小吉)  ※あおばこう
誕生日鰻を食べる不思議かな (中継信号)
探査衛星月からひょっこり眺めた地球 (中継信号)
還暦のジ・オープン負けてなお強し (酒多良福)
既視感は夏の眩暈か青深し (未定子)  ※めまい
 
 

空の下シャーシャー鳴く蝉夏の音 (中継信号)
滝の音川のせせらぎ空も聞く (中継信号)
起つ稲の青さに深き皺の夏 (未定子)
列島にいつまでかざす重い傘 (紅帽子)
夏は来ぬほんのわずかの青空に (紅帽子)
真っ盛り夏空に向け疾走す (紅帽子)
雲の間の溢れる青や蝦夷の梅雨 (恵夢)  ※こぼれるあお
沖縄でにらめっこした熱帯魚 (恵夢)
月の陰まぶたを閉じて追う雨中 (北留2号)  ※つきのかげ
暴風雨青きシートが抗えり (酒多良福)

以上、44句でした。
(文責:鳴兎小吉)
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