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2020年04月08日

第134回酔いどれ句会報告

昨夜営業終了後、この報告を書き終えてブログに投稿したところ、タイムアウトと表示されログインし直すことになった。ここまで、1時間ほどかかっている。もう夜中の2時だ。

ログインすると、この原稿が消えてしまっていた。なにかの手続きを間違えたのだろう。少し興奮状態となり、不整脈が始まり、死ぬかもしれないと身構えた。「落ち着け。諦めるんだ。今までずっと諦め続けてきたじゃないか」と、誰かの声がする。

帰って寝た。




いつもの句会は、こじんまりと安全に開催されました。

出席者は、山茶花、高丘夕雨、北留2号、泥游、戊瓶、酒多良福の6名、不在選句者は、湯児、鳴兎小吉、ニック・ジャガー、紅帽子、未定子、錆爺の6名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、高丘夕雨、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、鳴兎小吉、紅帽子、錆爺、泥游、戊瓶、酒多良福の11名で、50句が集まりました。

兼題は「損」、または自由題です。

間違い探しとコメントをよろしくねicon06


酒多良福



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鶯の歌い損ねに足を止め   酒多良福

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勤め上げ損得無しや春の空   戊瓶
書き損じ丸めて猫と戯れり   酒多良福

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春風や大漁旗縫ひリアス線  鳴兎小吉

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行く春や友を送れぬ損を知る   戊瓶
帰り損ね昴と明星出会いたり   湯児
母眠る救急病棟梅白し   鳴兎小吉
春の陽のゆらりゆらりと寝間に入り  泥游
乗り損ね春陽に釣られ午前休  酒多良福
コロナ戦損失ばかり数ふ春   山茶花
精霊満つ仙台湾の春うらら   鳴兎小吉
つり革に伸ばした手を止め春愁う  北留2号
地球ごと見えない津波春寒し   湯児
久方の文また一枚書き損じ ※ひさかたのふみ  泥游
仕損じてなほ焦がれおり春の猫  高丘夕雨

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コンバーチブル脱がす手練れは春の風  湯児
満開の花校庭にそっと散り   紅帽子
しづまれし人なき街に花満ちる  山茶花
損なって中はパリッと外はジュワッ  紅帽子
春風や下手な笛吹く児童あり   山茶花
雁供養孕み損ねし革命よ   高丘夕雨
夕雲を眺め手酌の彼岸かな  ニック・ジャガー
啓蟄やまだ見ぬ吾子の大あくび  高丘夕雨

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損得は分からんもんさ春の月  ニック・ジャガー
花隠し一途に走るシャトルバス  北留2号
誇らしき背中で揺れるランドセル  酒多良福
ひと気なき道にマスクの三つ四つ  酒多良福
お買い得!!買わぬは損と言いたげに  ニック・ジャガー
春暁や速報を追い損を切る   戊瓶
雨音にゆるり朝寝の春彼岸  ニック・ジャガー
スプリングせめて気持ちはハズカーム  紅帽子
家籠り損したような春休み   戊瓶
龍天に昇りて碧し仙台湾 ※あおし  鳴兎小吉
桜知ってか知らでか今日も見事なり  紅帽子
新人の損保セールス馬耳東風   北留2号
去年見た桜と違わないはずが   紅帽子
春分の日ぞ損得は半分こ   鳴兎小吉
会ひ損ねいつの間にやら斑雪  高丘夕雨

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春寒し被虐待児の名は「心」   湯児
月捲り長く短い春過ぎぬ   泥游
残る雪雫となりし寺の屋根  山茶花
春の宵損得勘定抜きにして  北留2号
永田町に損者三友許すまじ  高丘夕雨
討ち損じ九郎は子羊に恨まれる※らむ  湯児
陽炎や見損ないし子の輝く   泥游
人により微妙に違う損得勘定   錆爺
永き日や我慢の日々をやり過ごし  山茶花
動くべきときには動けマイハート  ニック・ジャガー
春の宵夢想の旅に損はなし   泥游
町中にマスクをかける春の雪   北留2号


以上です。
  

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Posted by BBQくにむら at 18:20│Comments(6)くにむら俳壇
この記事へのコメント
久方の文また一枚書き損じ
「損」は私にとって難しかったのですが、なんと優しく、かっこいい句なんだろうと思いました。
選句の時にも、そのように書いたのにお送りできなくてすみませんでした。
もう1句
啓蟄やまだ見ぬ吾子の大あくび
はエコー画像の事かなぁと思い、元気に育てと(勝手に)思い選びました。うちの孫たちは胎児時代には二人とも「しずくちゃん」と呼ばれていました。
って、状況を間違っていたら馬鹿みたいですね。
Posted by ニック・ジャガー at 2020年04月09日 21:03
まずは吉福さん、お疲れさまでした。諦めるな、じゃなくて、諦めろ。さすがです。その根拠もさすがです。(小生も入力のタイムアウトにはずいぶん泣かされてきました)

「大あくび」の句、何度見てもいいなぁ!
Posted by 湯児 at 2020年04月09日 23:01
ニックさん、湯児さん

コメント、ありがとうございます。
大あくびは、お腹の中の我が子を詠んだ句で間違いありません。可愛らしいユーモアのある表現ですね。

句会の席で一番うけたのは、ニックさんの作品でした。

雨音にゆるり朝寝の春彼岸

この句の自作解説を読み上げたとき、爆笑が起きました。前回ニックさんは、出句した5句全てで「除雪」を読み込んでいました。ひと月経って、暖かくなってきたこの時期、空から落ちてくるものと言えば、音のする雨なのですね。雨音であれば、早起きして雪かきをする必要はありません。存分に朝寝ができます。その喜びを詠んだ一句だったのですね。先月の5句を伏線にするなんて、なかなかの手練れです。ニックさん、このひと冬の除雪作業、本当にお疲れさまでした。
Posted by 良福 at 2020年04月10日 00:52
「おいら、ウグイス君。毎日『キョ、キョ、キョ、ホーホケキョ』って歌の練習してんのさ。でも今週の月曜日にさ、夕食何にしようかなあ、お腹すいてきたなあ、そうだ、今夜はホッケにしようと思って『今日、今日、ホッケ今日』って思わず言っちゃったわけ。それをさ、誰かがおいらの声に足を止めてさ『あ、間違えてやんの』ってニヤッと笑ったのさ。間違ったんじゃないって。ああ、やな奴、やな奴」そんなことウグイス君が言ってましたよ。その夜はホッケやめてお好み焼きにしたそうです。中はパリッと外はジュワッと、けっこう美味しかったらしいです(笑)。
Posted by 紅帽子 at 2020年04月10日 22:27
紅帽子さん

久々に1席を取った私の為に、小話を創作していただきありがとうございます。

「中はパリッと外はジュワッ」ってのは何をどうしても無理だと思います(笑)
Posted by 良福 at 2020年04月11日 17:05
ごきげんよう~
大あくびは3月10日に産まれた長女がその何日か前の暖かな日にぐぎぐぎぐぎって動いた時のことです!
感想いただけるのてうれしいなぁ
ありがとうございます♪
Posted by 夕雨 at 2020年04月15日 17:08
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