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2017年07月04日

第101回酔いどれ句会報告

昨日、いつもの句会が開催されました。前回は特別に吟行しましたが、今回からは通常に戻り、ひっそりと行いました。

兼題は「あじさい」です。


出席者は、山茶花、紅帽子、鳴兎小吉、北留2号、泥游、酒多良福の6名、不在選句者は、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、未定子、錆爺、戊瓶の6名でした。

一人当たり7句選んでいます。

出句者は、山茶花、水得魚、湯児、ニック・ジャガー、北留2号、紅帽子、鳴兎小吉、泥游、戊瓶、酒多良福の10名で、47句が集まりました。

間違い探しとコメントをよろしくねicon06

酒多良福


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花の無き樹を満開に蔓紫陽花     ニック・ジャガー
雨日曜紫陽花一人無人駅      酒多良福

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夏至の昼いよいよ暗き樹林かな     酒多良福
紫陽花に鬼がほほえみ潜んでる     鳴兎小吉

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沢音や私が徐々に溶けていく     ニック・ジャガー

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網戸よぎる巨きな翳は揚羽なり     湯児
四十年や北大祭にリラの雨 ※よそとせや   鳴兎小吉
おろし金もう一仕事山葵      戊瓶
まどろみてあるかなきかの夏至の闇    湯児
心にはアジサイ色の部屋があり     水得魚
目と舌のとろける臙脂のトキシラズ    湯児
北鎌倉の雨は藍色濃紫陽花 ※こあじさい   鳴兎小吉

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紫陽花を愛でし団地の老婆あり     泥游
北国の区切りが付かぬ衣替      山茶花
紫陽花の花開きたる初夏の窓     水得魚
雲海や光りと人と歓声と      山茶花
煩わし日々を涼みし古湯かな    泥游
あぢさゐや週末は雨遅い朝     戊瓶
紫陽花や高三の夏それぞれに    北留2号
奥山の蔓紫陽花の白さかな     湯児
紫陽花や変わりゆく世を見つめつつ    水得魚
アスパラの細さ噛みしめ穀雨かな    戊瓶
我が物と紫陽花小径をふさぎけり ※こみち   酒多良福
然別湖畔の足湯青葉冷 ※あおばひえ    鳴兎小吉
蝦夷梅雨や吾子の足音響く朝      山茶花
夏至の日の朝刊を待つ床の中      ニック・ジャガー
半年がもう一回で次の年      酒多良福

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丸々とアジサイ肥えて通り雨     酒多良福
夜更けてポトと落ちたりワラジムシ    ニック・ジャガー
ぶどうの花ひっそり咲いて半夏生     北留2号
浪人し加計学園に通ってた      紅帽子
ロケットはロケットスタート遅いはず    紅帽子
立ち止まる歩道の隅の額の花     山茶花
明治にもこの城とこの青空か     泥游

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遅れてもあの子の傘見て梅雨晴れる     湯児
称賛は麻薬あぢさゐよただ咲け      鳴兎小吉
ツツジ枯れアジサイ散りてアサガオに    紅帽子
露地庭に今年も咲けり紫陽花や     水得魚
紫陽花の白く妖しき豊洲の地      山茶花
体を捻り伊予灘の夏夕陽      泥游
青空へ樺の新芽と湯けむりと     北留2号
会社にも付けタカっタねエアバック    紅帽子
四季通じドライアジサイ玄関に     水得魚
父の日や山紫陽花はまだつぼみ    ニック・ジャガー
穀雨なり山に見られて息をつく     戊瓶
紫陽花を枯らせてしまう人の波     泥游
あったよねアジサイという名の純喫茶    紅帽子

以上です。





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Posted by BBQくにむら at 02:17│Comments(5)くにむら俳壇
この記事へのコメント
自分としては意外なくらい票を頂きました。
どうもありがとうございます。
ツルアジサイの句は他のアジサイが咲いていない中でとてもきれいで、素直に詠みました。
沢音の句の状況はメールに書いた通りですが、句だけ聞くとシュールな感じなのによく選んで頂けたと思います。
極めつけはワラジムシの句です。寂寥感があり、私的にはとても好きですが票が入るとは・・・。
これを選んでくれたのはどなたなのでしょう?
ありがとうございました。
Posted by ニック・ジャガー at 2017年07月04日 20:52
ニックさん、良福さんと共に、
一席おめでとうございます。

この度、蔓紫陽花の句を選ばせて
いただきましたが、たくさんの
素敵な句を選び過ぎて
泣く泣く削ぎ落とさねば
ならない状況…。の中で、実は
沢音もワラジムシも好きな句でした。

心には〜の句を特選句と仰って
いただいたからではありませんよ(笑)

ひとりの世界を楽しんでおられる
お姿が彷彿とされまして、
じんわりと醸し出される
可笑しみなどにも惹かれた
次第です。

良福さんも飛ばしておられますね〜。
主宰者の真骨頂ですね!
「けり」はご自身の句だったのですね。
他の方への気遣いがたくさんでの
結果ということと納得しています(-_^)

これからも個性&情感豊かな
酔いどれ俳人の皆さまに
しかとついていくため、
日々句作に励みます( ̄^ ̄)ゞ
Posted by 水得魚 at 2017年07月04日 23:26
同じツルアジサイでも、ニックさんのは想像の花が咲いていましたね。脱帽です。
良福さんの漢詩俳句!にも、やられました。小吉師匠作かと思ったのですが。
小生の「遅れても」は、結構ノリノリで作ったのですが、やはり「凡人」でしたね。世間への右顧左眄、改めます。
Posted by 湯児 at 2017年07月05日 00:36
ニックさん、水得魚さん、湯児さん、コメントくださり、ありがとうございます。

ニックさん、幹事の職権でお教えします。ワラジムシを選んだのは、未定子さんです。

水得魚さん、どうもありがとう。ところで、「主宰者」といわれると俳句の先生みたいなので、「主催者」か「幹事」でお願いします(笑)

湯児さん、実は小吉さんを少し意識してつくりました。そしてもちろん乗り鉄の泥游さんの1票を狙っていました。
Posted by 良福 at 2017年07月05日 17:03
ワラジムシの句は
夜中にポトッというかすかな音で目が覚めてしまい、ワラジムシだろうなぁ、気持ち悪いなぁと思っているうちに眠ってしまいました、チャンチャン。という眠りが浅い老人の句でした。
幹事様、未定子様、どうもありがとうございました。
Posted by ニック・ジャガー at 2017年07月05日 21:04
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